
朝8時起床。台風も近づき山の予定はすべて延期。芙蓉寺にお金とおみやげの三岳を届けようと、白川に強い憧れを持つヒトミさんを連れ、強風の中再び芙蓉寺へ。やや水量の増した「渡来」へはスリリングな川渡り。道林さんにお土産を渡し、薪で湯を沸かしてコーヒーを頂く。僕もそうだが、屋久島への思い入れは人それぞれなれど、大きなターニングポイントで屋久島に呼ばれる人が多いようだ。そんな多感な頃合に、三人でも禅問答。ヒトミさんは涙を流していた。よく考えると、えらそうなことを言っている自分は、どんな器だというのか、もう一度考え直し、反省する。まだまだ、修行が足りない。
ビショヌレで一路宮之浦へ、港は荒らぶる強風。サブローさんも我が家に台風対策を講じている。午後には町中のお店が閉まりだす。ぎりぎりでカップラーメンとフライドチキンのジャンクフードを買い、晴耕雨読で雨のなか読書。『笑太郎と踊り念仏』という絵本の挿絵に見入る。サブローさんに聞くと、山尾三省氏の亡くなった奥さまが書いた絵本という。さらに奥さまの写真は、サブローさんのバンドのライブで、幸せそうにはだしで踊る姿なのだった。縁のある絵本のメッセージは、「念仏は踊って、体で楽しんでこそ、幸せになる」と言う。メタモルフォーゼの感覚がまだ残る肉体に、踊りの神髄が同期して感慨深い。
お昼寝をしてると、誰かが僕の部屋をたたいている。恐る恐る戸を開けると、前日まで泊まっていたおめぐとおまつコンビそこに。今日泊まる宿が虫が出たり、あまりにも不衛生で、居てもたっても居られず、ヒッチハイクで晴耕雨読に戻ってきたという。テンションの高さに、本気度が伺える。話を聞き、今日は我慢し、明日は晴耕雨読においでとまとまり、安房までトッポで送ってゆく。その宿は、無駄にデコラティブな部屋で、通りからの風が直撃する、台風の夜には心細い部屋。電線からは火花が飛び散り、これは心配だ。。二人はそれでもヒッチ体験が出来てよかったと、はしゃいでいた。なんとも気持ちいい。
少しお昼寝をして、今日は夕食の準備。僕は「米なすと島豆腐の精進味噌煮込み」を。つまりは住職の精進料理を、なすに見よう見まねでアレンジしたもの。大きな米ナスと豆腐を大雑把に切り分け、味噌のみで味を調える。なすや豆腐から出る水分が飛んだら、程よく味のしみこんだ精進料理が完成です。なかなか好評。この日は、さいころステーキと手をこめた焼きおにぎり、コンソメスープ。「三岳」に筆を入れて、名作「五岳」「年岳」を作ったり、子供のように遊ぶ。夜はお酒を飲みすぎて就寝。
Posted by YOSH | TrackBack