2004年12月28日
アマチュアによる手作りの学問
『アマチュア』という言葉がありますけれど、これは本来は『素人』という意味ではありません。素人学者というか、つまり専門的な訓練は受けてないんだけれども、好きで学問する人。レヴィ・ストロースいうところの『ブリコラージュ』というのか、がらくたを集めてきて整理するというような、手作りの学問みたいなものをになう人をアマチュアと英語でいいます。
『クラブとサロン - なぜ人びとはつどうのか』 松岡正剛他、p231、NTT出版
→アマチュアが集う場所として成立したゆるいコミュニケーションの場としてのサロンやクラブ。「現代の知識人はアマチュアであるべき」とサイードにならうならば、現代の知識人が集まる素敵なホットスポットが、求められているのかも。
2004年12月27日
自分の言葉を持つ
グラフィティが係わってるのはいわゆる言語なんだよね。なぜなら、メディアが共犯してある言語を通用させちゃうから、みんな自分自身の言語を持てなくなってるだろ。(…)チョムスキーが言ってるけど、もし一つの文化にあるものを表す言葉がなければ、それは表現できないんだぜ。英語よりももっと深い表現をできる言葉がある。それがお前が言葉を持ってるってことだよ。
現代思想 2003/10、p52、青土社
→グラフィティをめぐるオークランドのライターの言葉から。モダニズムの矛盾が生んだ見えざる「もう一つの文化」を可視化するための切迫した手段が、「自分の言葉を持つこと」であり、今ある過渡期においても生き生きとしたヒントに感じる。
2004年12月26日
「引用」は美意識を育む
『引用』『参照』は単なる手続きの問題ではない。それはきわめてスリリングなコミュニケーションの実践だ。だからこそ、引用する/される人は、苦しんだり、怒ったり、笑ったり、嘆いたり、悲しんだり、喜んだりする。『引用』が展開される場・空間の社会をじっくりと読み解きつつ、自らの引用スタイルを確立していくこと。それはある種の美意識を育むことでもある。
『引用学 - リファーする/されることの社会学』、ユリイカ、2004/3、p120、青土社
→「引用」とは誰かの言葉を借りて参照した人へコミットしたことであり、自らの価値観や空間を描きだすことだ。気になる言葉を曼荼羅にならべて、いい感じにリミックスして、自分らしい「萃点」をみつけることが、美(つまりイイモノ)の探求なのかも。
2004年12月23日
Happy Birthday 2004

041223_1512001.jpg 041223_1513001.jpg

本日、25歳になりました。

一年に一度の誕生日は、普通に目がさめて、いつもと違うのは携帯に届く心温まるメールからの安らぎ。むくりとDADASのDVDをつくって、その間にオリジン弁当でカツ丼を買って、ごきげんようと昼のドラマを見るマルチチュードとしての昼下がり。午後から来年の自分空間の場づくり、新しい住まいを探しに池尻へ、いよいよコミュニティの実践的ケーススタディとしてのルームシェアな気分で意識が動き出す。新しい生活を想像するためのオリエンテーション、洗練された賑わいのマルショーで明日のイブ鍋のためにきりたんぽを購入。ふるさと秋田に思いをつなげながら。

その後、風邪気味なので、会社に行く時間を遅らせてみる。モスでみんなにお礼のメールを書きながら、『火の鳥』と『現代思想のパフォーマンス』を併読。ソシュールから始まり、「ロラン・バルトは『複雑系としての文学』を提唱した」という箇所がトリガーとなり、メモ帳機能のアフォーダンスを考えて鞄の一番取り出しやすいところに入れてあったMOLESKINEのメモ帳を、初めてドラえもんの秘密道具のごとく揚々と、高々と取り出し、人生で最初の兼松曼荼羅、高山宏さんの言葉を借りれば、「異質観念の暴力的野合」が始まる。

萃点」はどうしてもグラフィティ、その周辺に「非合法性」「象徴性」「移動性」「創造性」のキーワード、言い換えれば、「管理社会にけんかを売って」、「それでも崇高なコンセプトがあって」、「でも立場はストリートに近くて」、「アウトプットはとても創造的」という、なんだ、気付けばgaffling tokyoの内輪な記念碑的「ザ」・最初のエントリーじゃないか。ビギナーズ・ワックとは、「初心者で下手な仕事で許してね」な気持ちであり、サイード的なアマチュア感覚を感じていたんだろうか。

その中心から、最近読んだレヴィ=ストロースからバックミンスター・フラーまで、啓蒙する名言がめぐってやまない。「センス」「コンテクスト」「大衆」「自分らしさ」「移動と変化」、散在する点が、か細い線で疑心暗鬼に結ばれ、あるひとつの確信を元に、太い線分でつむがれる。thougth-provokedな知的興奮@モスバーガー。その瞬間、iPodで遮断的自分空間をつくる必要もなく、そこには「書き込む人」としての我武者羅な自分がいて、あらわれたシナプスの視覚的マッピングから得られたひとつのテーゼ、「影響力とは何か」は、何よりのバースデイプレゼントかもしれない。

影響力とは何か
「自然に伝わる移動性メディアと恣意的場づくりの可能性、実践のマネジメントとアウトプットの方法論、価値を感じさせるイイものを見いだす美学と判断根拠、社会構造としてのネットワーク型社会と地球環境意識という現代性、などの観点から影響力とは何かを分析し、社会的集合空間における大衆のモチベーションの源泉となりうるのかどうかを検証してみる?」

今は、仕事のために一人で東中野でハッピーバースデイ。こんな独りよがりなエントリーも、今日だけはお許しください。ある意味、未来の自分に向けたモノローグを、ここまで読んでいただけた方に心より感謝します&お疲れ様でした、笑

アクションがあれば必ずリアクションがある。繋がっているというのは、きっとそういうことだ。(…)何もしなければ、何もおこらないのだ。」の言葉に勇気付けられた1年前から、果たして自分はどう成長したのだろうか。ひとついえるのは、マイクル・クライトン曰く「多すぎる変化は少なすぎる変化と同じくらい有害である」ということが警鐘として、身に染みこんで理解できたことだろう。激動2004が終わり、万博の2005年には何かしら最初の結実がうまれるように、ゆったりと激しく、動いていこうと思います。

来年も、よろしくお願いいたします。

2004年12月22日
JOB WEEKLY 04/12/13 - 04/12/19

12180003.jpg

錯綜する師走の第3週。

13日、サービスグラントの高揚を胸に、嵯峨さんへソーシャルオープンソースの提案をしてみると、積極的なお返事を頂いたので、しばしの後に進めてみようと思う。夜までDFFサイトのリニューアル案のモックアップづくり。

14日、朝、ノルカソルカの初仕事公開のアナウンス(サイトの都合上、もうしばらくクローズドで)。夜からMerry が ブエノスアイレスに突入したのでその作業!

15日、夜からNEXTの収録@TOKYO FM。収録後はレッド・ツェッペリンで大盛り上り。

16日、夜からカドクラさん欠席のためケイコちゃんとご飯@中目の焼き鳥。うますぎる;来年の目標とかだべりながら。

17日、午前中某会社のクリック募金の支援先のヒアリングで国境なき医師団の事務所@高田馬場。広いところから突っ込んだ話まで弾みに弾む。フランスの広告会社ピュビリシスのインパクトのあるモチーフ広告が印象的だった。しかもボランティアらしい。夕方驚愕のお知らせが届き震える。

夜からCCDさん主催の末吉さん勉強会忘年会@外国人記者クラブ。いつもと違ってお酒が入ったので、地域通貨、温暖化、難民問題、それぞれの思い思いな想いが交錯する刺激的サロン空間。

18日、午後からルームシェアを描いた家探し。マンション最上階ワンフロアや、リビング20畳の一軒家など4人となると、お得で驚愕な物件が目白押し。素敵なモダンリビングを想像する。夜から大学時代の忘年会@四谷。テニスブームらしい。深夜から別の大学時代の忘年会@目黒。屋久島みやげの三岳をもらった。白金高輪まで友達を送って長い一日におやすみなさい。

19日、再び物件の内見。6LDK、160m2という物件がやばいらしい。夜からNEXTパーソナリティ、イデ君のバンドDADASのみるくに続く2回目のライブが@エイジア。NEXTで取材ということで、ナカノくんのお友達のカメラマンさんをアテンドし、僕はライブビデオの撮影。すげーロック。ex-YKZとex-RIZEの劇ウマ新人バンド。楽屋のようすなどは今週末アップします。最後はテキーラで乾杯。家に帰ってバタンキュ~。

まだまだだ!はりきれ師走!

2004年12月16日
真に感じるための秩序 - レヴィ=ストロース
秩序は物の中にあり、作品 - あるいは物 - のうちに見たり聞いたり感じたりできるあの≪はるかに多くのもの≫は秩序を出発点としてはじめてとらえうるのである。『構造主義は、二元論をまったく拒否する。それは感性的なものと知性的なものの緊密な結合である。』とレヴィ=ストロースはいっている。彼が分類するのは、よりよく感じるため、≪真に≫感じるためなのである。
『レヴィ=ストロースの世界』、p8、みすず書房
→「何がよいのか」を「何が真なるものか」と言い換えられるとき、真に感じるために、たくさんのものを知ることは、重要な実践となる。「秩序」と「複雑性」の共存に意識を傾けながら、What's Good カンファレンス in 香港への気持ちの高まりを感じてます。
2004年12月15日
JOB WEEKLY 04/12/06 -04/12/12

12060001.jpg 12110010.jpg

「社会をキレイに」な12月第2週。

6日ROSSOの内田くんイベント、Pitching Wedge vol.2 @ soft。DJは前回同様5人、合間にライブ2組、しっとりと勢いがグルーヴしていた児玉薫+松尾由堂とミニマム・アンビエントがスリリングだったmonster-vision、VJはカズヤさん、オカザキ、初参加の細谷さん、奥の部屋でクマノくんのフォトインスタレーションという構成。複製芸術の価値とは?とか、アルコール交じりで熱い話。僕が回した3時過ぎにはみんなまったり。やっと、CD-RJではそれほどおもしろくないことがわかってきました、笑。

7日、夜からNEXT収録@TOKYO FM。今日も、小ネタが盛りだくさん。

8日、某社CSRサイトのプレ・デザインが完成、クライアント確認でいい感触。Merryでアフリカに行っていたカリが帰国。ひと安心。

9日、引き続き某社CSRサイトページデザインを楽しんであっという間の終電まで。夜からノルカソルカの初仕事の納品直前でコンテンツ合宿。朝にベータ版がいよいよ動き出す。

10日、本屋で現代思想2003年10月号『特集 グラフィティ - マルチチュードの表現』に出会う。グラフィティにインスパイアされてGAFFLING TOKYOを始めた2003年10月に、文字だらけの哲学雑誌「現代思想」が本気のグラフィティ特集っていうシンクロニシティが、果てしない驚き。あまたの啓蒙する名言。夜からノルカソルカミーティング、来年の目標の一つ、「日本全国特区の旅」決定。その後、Tokyo Art Beat ミーティング@モンスーン。

11日、朝からエコプロダクツ展@ビッグサイト。昼にdffの清水さんと待ち合わせ、BeGood Villageでオーガニックランチしつつ、シキタさんを紹介する。NPOブース、アースデイマネーのハッタさんが切り盛り、dffと関係が深い、SIF JAPAN(社会的責任投資フォーラム)GRI日本フォーラム(グローバル・レポーティング・イニシアティブ)はお隣同士。その後、環境goo大賞のフィードバックを聞き、ジャパン・フォー・サステナビリティのシンポジウムをはしご。詳しくは後日にまとめます。

12日、午後からソトコトサービスグラント!来年につながりそうな、いい場作りが実践していました。帰ってからNEXTの更新作業。

来年の目標がはっきりと具体的に見えてきました、師走を締めくくって張り切るぞい。

2004年12月14日
ソトコトサービスグラント

12120001.jpg 12120002.jpg

12月12日に、SOTOKOTO LOHAS KITCHEN & BAR にて、ソトコト・サービスグラントのオリエンテーションが開催された。サービスグラントとは「金銭的支援を行うかわりに、知恵やアイデア、プロフェッショナルスキルを提供することでNPOを応援する新しい手法」だ。このイベントの背景はこちらのエントリーに詳しいが、今回のソトコトサービスグラントは、コミュニケーションツールのデザインに特化したサービスグラントであり、NPOのソーシャルなコンテンツを広く効果的に伝えていくための、クリエーターとNPOとの新しい関係を目指したものである。

丸ビル地下、柔らかい光が包む優しい空間には、デザイナーやコピーライター、学生などなど、40名を超えるソーシャルな人々が集まって、資料が足りなくなるほどの大盛況。僕の周りでも、ノルソルの岡崎さん、イシヅカさんをはじめ、ヒロくん、デザイナーのナカノくんカドクラさんケイコちゃんとか、自然に反応して駆けつけてくれた。イベントが終わったあともそこかしこで素敵な縁が自然発生的にうまれていて、ソーシャルクリエーターのマッチングの場づくりの意味でも、サービスグラントの有意義性を感じた。連帯感の気持ちよさがそこには漂っていた。

さて、サービスグラントのオリエンテーションに話を戻すと、まずは成功例としてのサンフランシスコのタップルートファンデーションが紹介される。そのモデルは、企業や財団がタップルートにまとまった金額を助成金として寄付し、クリエーターはあくまでボランティアで(つまり無償で)プロフェッショナルスキルを提供する。そのため一週間の作業時間はミーティング時間を除いても最大5時間程度、チームのメンバーは、4~6名程度、プロジェクトの期間は半年のペースで進められる。タップルートでは、作業単価を1時間100ドルで計算しているようで、その試算によるとサービスグラント1件につき、15000ドル~50000ドル相当のサービスが提供されるということになる。このコミュニケーションツールへのサービスの助成によって、寄付の増加など資金調達力が高まり、また、NPO側にも間接的にデザインやマーケティングを意識するいいきっかけとなったようだ。

嵯峨さんも強調していたとおり、寄付の感覚など、アメリカと日本とでは事情が異なるため、このモデルがそのまま転用できるほど容易ではない。そのため、今回のソトコトサービスグラントでは、助成金の捻出は当面の課題として、まずはプロフェッショナルスキルをNPOに提供するケーススタディを構築することに目的の比重が置かれていると思われる。そして、そのオリジナリティとしての目玉のひとつが、1時間当たり1000rという稼働時間に応じた地域通過アースデイマネーの進呈だ。

この地域通過は、渋谷のカフェを中心に現金と併用して使用することができる。渋谷のplanet 3rdでは全額使用でき、他にもエコツアーやアースデイマネーのフライヤーへの広告掲載などでまとめて使うことができる(使い途の詳細はこちら)。また、たとえば、カメラマンとデザイナーで、素材のやり取りを地域通過で決済するなど、クリエーター同士のrの循環も考えられる。これは、サービスグラントをプラットフォームにした地域通過の実践の場でもあるのだ。

さて、肝心のサービスグラントの助成先は、今回はアースデイマネーとソトコト側で決定するということだが、これは今後も議論がなされるべきだろう。それは、クリエーターのモチベーションの源泉が、サービスグラントへというよりは、各クリエーターのある特定のNPOの活動へと次第にシフトすることが予想されるからだ。タップルートのモデルでは、年間で約400件NPOの申請があり、そのうち約80件(約20%)のサービスグラントを提供していて、それらはタップルート側がスタッフィングするそうだが、もっと持ち寄りの、自然発生的な余地とのバランスも、考慮に入れる必要がある。

とにかく、サービスグラントについては、誰も体験していない。僕は今まで、個人的な興味からアカウントをとって、アースデイマネーやMERRY PROJECT、今制作中のBeGood Cafeなどのウェブサイト構築にコミットしてきたが、普段の仕事とのプライオリティのバランス、責任の明確な所在など、問題点を感じる機会が少なくない。だからこそ、サービスグラント「的」プロジェクトマネジメントには、大きな期待感を感じている。そして地域通過やソーシャルなオープンソース的コミュニティとの相性の検証もしてみたい。まずは、「論より証拠」と実践すること、この態度を示してくれた嵯峨さん、それを実際にサポートしてくれた雑誌ソトコトに、盛大な拍手を。

最後に、今回のプロジェクトは、「ソトコト」サービスグラントと、ソトコトの冠がついている。この意味を有効に活用すべきかもしれない。ソトコト誌上でプロジェクトの進捗状況を逐一レポートするということで、それは直接的ないい励みになるだろうし、ネットワークづくりや面白い機会の提供など間接的にもクリエーターのためのメリットを、ちょっとだけプロデュースしてくと、しっかりと根付いていくんじゃないかなと思ってます。拠点はLOHAS KITCHEN & BARにおかれるみたいだけど、ワイン呑み放題とか、笑、せめて地域通過が使えるとか、そんなシンプルなところでもいい仕掛けになるかもしれない。

そして、あとはクリエーターの思い次第です。アウトプットに宿るソーシャルなインパクトは、クリエーター自身がいかに自分のために、この風を利用するかにかかってくるでしょう。来年の今頃はどんな成果が生まれているのか、「これからの世界のシステム」をつくっていく現場のプロセスを、追っていこうと思います。

2004年12月10日
JOB WEEKLY 11/29 - 12/5

12030001.jpg

環境が充実して、いとも単純にアガりはじめた師走の第1週。

29日、味の素さまのあしたのもとクリック募金のオーサリングが完了。先週末にメルマガで流したサービスグラントについて周りでもいい感じの反応が返ってくる。

30日、朝から某社クリック募金のプレゼンデザイン。夜から定例ノルソルミーティング@ディキシー。とりあえず、ビデオカメラとPowerBookをみせびらかしてみる。

1日、今日から師走。。あしたのもとが無事オープンし、久々にこの日はまったり早めに帰宅。

2日、NEXTのリクエストページの制作とかこの日もまったり。だいぶ、落ち着いてきた。

3日、朝から某社CSRサイトの取材でつくば市へ出張。食品総合研究所を社会科見学。初つくばは、ストイックなアカデミズムが漂う別世界の様相。車で子一時間で、窓から次第に秋田と似た光景になる東京集中型のグラデーションに意外な驚きを覚える。この日の朝、tfmの6senseという番組でdffが取り上げられたということで、ネットから聞いてみる。夜、友達の版画家エイリと東中野、博華以来の本格的北京料理「茉莉」でゆるい夜ご飯。うまいぜ。会社に戻ってMerry in ナイロビ

4日、ヤマトコトバMCであり、運気高さの師匠たる宍戸さんから某プロジェクト仕切りなおしのメール、ワクワク。久々にプールで200mをノンストップで泳いで見る。その後中目黒散策、neseで、軍物コートを購入、あったかい~。いつものたらの芽書店、1999年の写真ビエナーレのアートブック、レヴィ・ストロースの入門偏というべき文庫と、松岡正剛さんが編んだ『クラブとサロン』など購入。今日は豊作!

5日、NEXTの作業と某社CSRサイトデザインを家でひたすら。最近やっと家での作業にメリハリが出てきた気がする。

やんわりと落ち着きだした2004の年の瀬、そして忘年会シーズンの到来。
おそらく今年の集大成となるCSRサイトをすこぶる楽しんで、張り切るぞい!

2004年12月09日
知識人とは何か - E・W・サイード
知識人の表象とは、懐疑的な意識に根ざし、たえず合理的な探求と道徳的判断へと向かう『活動そのもの』である。またそうであるがゆえに、知識人たらんとする個人は、人びとの記憶に刻まれたり、危険な目にあったりするわけである。言葉をいかに効果的に使うかを学ぶこと、言葉を使って介入すべき頃あいを知っていること。これが知識人の行動のふたつのとりわけ重要な特徴である。
知識人とは何か』E・W・サイード、p50、平凡社
→サイードによると、知識人は革新と実験に心をひらく、変化の代表である。それは『インテリ』という独特な語感の復権。
2004年12月08日
Thank you -アート鑑賞による募金

thankyou.gif

国際的なクリエイティブユニット、Woolooによるプロジェクト「Thank you」は、クリエーターのアート作品を閲覧するだけで、南アフリカのHIV教育センターへの0.15ドルと、ニューヨークでのイベントで南アフリカ産ワイン一杯分の寄付が発生する心憎いプロジェクト。12/1~12/11までの期間限定で、8日現在、9,105.90 USD(約10万円) が集まったようだ。僕が勤務するdffのサービス、ワンクリック募金に通じる企画だし、そのきっかけが優れたアート作品という新しさに、やられた感と尊敬の念を抱いた。

南アフリカの不動産屋らしきSPIER、ドイツのICT企業(IT+ Communication)T-systemのような企業と、デンマークの文化開発センターDCCD、南アフリカのbasaのような文化事業団とのコラボレーションというスポンサー形態も、重要なファクターだろう。CSRとNPO、アートとテクノロジーが、美しく融合していて、あまりにキレイなお金の循環にすかっとした気分になった。こういうの、まだまだ考えていかないと!

2004年12月07日
スローライフな未来
スローライフな未来は、私たちが多様なコミュニティに属しながら、多様な個人のネットワークによって結ばれる社会になるだろう。各分野で巨大で複雑なメガワールドが、シンプルでスピーディなスモールワールドへと切り替わっていく。小さな自立分散型ネットワークが、場所の生命力や多様性を開き、オーガナイズして行くようになる。
スローライフな未来が見える』、p215、河出書房新社

→スローな未来とは、ナレッジのリンクであり、新しいコミュニケーションのデザインである。第3の選択肢として、とても共鳴できる未来。

2004年12月05日
JOB WEEKLY 04/11/24 - 04/11/28

12050001.jpg 12050002.jpg

反動が襲った11月第4週。

24日、札幌から帰って翌日出社。何だか体が重い。今週末のNEXT生放送が決まり、ビデオとノートパソコンの手配が必要になる!

25日、朝から近所の北里研究所病院へ。内科で諸所の検査を受ける。午後一で結果が出て、体には異常なしでした。おさわがせしました。ビタミン剤をもらい、帰宅。ほっとして、やったね。

26日、夜からTokyo Art Beatミーティング@Loger Cafe。フライヤーを大量に。

27日、dffミーティング後、コンテンツ社内でノルソルミーティング。広がる無限のブレインストーミング。その後、銀座のアップルストアでPowerBookに思いを馳せてながら、側までノルソル語り合い。

28日、昼から買い物@ヨドバシ。sonyのヨン様のデジタルビデオカメラと、PowerBook G4 15インチをローンにていざ、購入!家の環境がいきなり充実。ポイントでiPodも購入。働くぞ。笑。最近のワークスタイルのブレイクスルーは、モバイルオフィスだと感じていたので、いい機会。午後からヒロ君たちと、来年のあんな話のミーティング@FRAMES。この日はNEXTの生放送&生アップのため、九時にスタジオへ。11:30ころから、携帯で写真を撮ってPowerBookに送り、即アップで生アップ!まさにリアル。この日はラッパーとか、いろんな方々がいて華やかだった。

札幌の旅から、健康診断とお買い物で上がり気味。
自分の潜在意識に声を傾けながら、はりきるぞい。

札幌 - 体感する彫刻の体感

11220001.jpg 11220003.jpg

家族とホテルで朝食をとり、一人で函館駅へ、札幌にはお昼前に到着予定。4時間の長い行程の途中、苫小牧や東室蘭など、工業地域のイメージどおりの町並みを過ぎ、大都市札幌に到着。懐かしい友人がマイカーで駅まで迎えに来てくれた。今日は札幌をいろいろと回ってくれる予定。

6年ぶりの札幌は、でかさが印象的。グリッドで括られた街をドライブ、どこがどこだかわからないうちに、TDBにも参加したという、FURNITURE DESIGN AGRAに到着。古いビルをリノベーションしたすっきりとした店内は、元々フォトスタジオだったと言う構造を生かしたハイセンスな創り。店内のリラクシンでモコモコな暖かいプロダクトに心打たれ、PAKPAK PILLOWS を思わず購入。

その後、憧れのSOSO CAFEでお茶を。「何かイベントあるときにまたきてね」と親しみやすい雰囲気。モエレ沼でのイベントなど重要なフライヤーがたくさん、幻のarkitipもここで買える。ちなみにここもオレンジ色の味のあるビルをリノベしている。札幌のファッショナブルなスポットをはずさずに、お昼には、スープカレーを、笑。初めてのスープカレー、スープにご飯を入れるか、ご飯にスープをかけるか、みんながそれぞれのやり方があるみたい。僕はかける感じで頂く。それがまたうまい!カレーじゃない、別の料理。カレースパイスのスパイシーで辛いスープとご飯。




moere2.jpg

札幌の夕暮れは早い。3時を過ぎて日が傾き、ともに寒さを感じてくる。中心地から車で30分、いよいよモエレ沼公園につく頃には、西の果てにオレンジの空がまぶしかった。駐車場に止め、橋を渡り、目の前の不可思議な光景に息を呑む。緑豊かな芝生に、山頂までの白い道が一本。視界には頂で切り取られた空。登る角度によって、山らしい山の形が不気味にも、優しくも感じられる。無意識に駆け上り、見渡すと、パノラミックな札幌の遠景が広がる。スケール感を失ってしまったように、人気のない山の頂は、体の小ささをはたと感じさせ、イサムノグチの描いた体感する彫刻は、3Dゲームの主人公がフィールドをかけめぐるように、その場所にいて豊かな経験となる。



11220004.jpg 11220006.jpg

モエレ山を駆け下り、太古の遺跡を思わせるピラミッドの山肌へ。こちらも登りたくなる山なのだが、モエレ山とはアプローチが違う。登る苦労を乗り越えたくなるというか。友達のいい感じな疲れに合わせて、西の夕暮れを望みながら、清涼な空気を感じながらまったりと話し込んでチルアウト。「運気」は自分でコントロールできるよね~とか、そんな高揚とした話。山肌から降りると辺りはグレースケールのグラデーション。ガラスのピラミッドヒダマリは、この日は休みだった。

その後、CAI(コンテンポラリー・アート・インスティチュート)で現代アートに触れる。「自分のためにアートを買いたい - U50000」という、5万円以下で買えるアートを取り揃えたエキシビジョン。アートは買うもの、ギャラリーは買うところ、というパリのルイズ・ヴァイスで感じたゆるいアートとの関係を重ねる。帰ってきてから、友人にアートソムリエと言う言葉を教えてもらったが、日本におけるアートも、生活の一部として、主体的対象になりつつあるのだろうか。

その後、夜ご飯はあじとへ。公開秘密結社という古い民家風の素敵なバー。自転車タクシーやマイ箸専門店など、開放的な空間にいろいろなカルチャーがミックスされている、楽しくなるお店。そして最大のハイライトが、2階でやっているタロット占い。友達がものすごくはまっていて仲良しだったので、僕も占ってもらうことに。さて結果は??とんでもなかったです、笑。時間がたった今、冷静に振り返っても、多感な自分がおもしろいくなる。占いすらも、なるようになる。どう接するかは自分しだい。この日はユースホステルに宿泊、翌日久々に前飼っていた猫グリグリと再会。次第に打ち解けて、クシやらゴム紐やら、いろいろと遊んであげる。元気に愛されながら暮らしているようで懐かしい幸せ。新千歳まで送ってもらい、お土産を買って、午後の便で決意を胸に東京へ。

友人のおかげで、札幌も強烈だった。先の占い結果で弱気になったおかげで、健康診断に行く気にもなったし(異常なし!)、友達や尊敬する方々にも励まされるし、今年を締めくくりに必要な基盤を確認する契機になった。さぁ、今年もあと一月。今年を振り返り、来年の目標をそろそろ、と。

2004年12月03日
環境goo大賞2004

header_2004.gif

環境goo大賞2004が発表されました。栄えある各賞の受賞者は下記のとおり。

大賞
大手企業 / 松下電器産業株式会社
NGO・NPO / Think the Earthプロジェクト

優秀賞
大手企業―環境コミュニケーション / 東陶機器株式会社
大手企業―環境教育 / キリンビール株式会社
行政機関 / 三重県
個人 / NPOのキャリアナビエコロジストでいこう

TOTOのサイトのよさは、信頼感を与える情報の整理だろうか。ちょうど今日、某社のCSRサイトの取材で筑波に行ってきましたが、CSR活動を広く伝えるためには、活動を単にリスト化するだけでなく、顔の見えるコミュニケーションの成立が必要だと、特に感じている。企業という傘の下でも、そこにあるのはあくまで人と人の気持ち。今日の取材を通じて、その実感がわき上がるとともに、TOTOサイトとはまた違うアプローチで、CSRを伝えてようとする気概にあふれる。

環境教育はまた違った視点だけど、KIRINのエコジローサイトは、本当によくできてるなぁ、と思っていたので、この受賞は納得。とにもかくにも、エコプロ展での審査内容を聞きにいこうと思ってます。12月11日(土)14:00~14:45。

2004年12月02日
萃点 - 南方熊楠
自然及び人間世界の森羅万象は、すべて原因結果の連鎖でつながっている。それはしかし、漫然とすべてがすべてに関係がある、ということではない。ある一つの場面をきりとると、そこにはかならず、そのすべての事象が集中する『萃点』があり、その萃点に近いところから、しだいに、近因と遠因とをたどってゆくことができる。
南方熊楠』 鶴見和子、p23、講談社学術文庫

→意識が広げるだけ広がった熊楠にとっての「萃点」は、神社合併に反対することだった。自分にとって、それは何だろう?「萃点」は遠すぎず、ぼく自然な流れの上にあるはず。

2004年12月01日
乗り物みたいなもの - Marok
いつもさまざなテーマに触れていくことを意識しているんだ。その点で、『LODOWN』は僕にとって乗り物みたいなものかも(笑)。乗り物を走らせながらいろいろなものをピックアップし、多くの人に見てもらう。その結果、みんなが何かを感じることができる雑誌が『LODOWN』ではないかと思ってる。
デザインの現場、2004/12月号、p77、BSS

→気鋭のアーティストであり、ベルリンの重要なカルチャー雑誌Lodownのキーパーソン、Maroc(マーロック)のインタビューから。ベースキャンプたる「いい家」と、ムーブメントを動かすいい「乗り物」が、両輪でクリエイティビティを支えるのだろう。