2005年01月31日
web creators 2005年3月号

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web creators 2005年3月号『すぐに使える現場のWEBレイアウトスタイル』特集に、
原稿を執筆しました。

p53 - 多機能なサブヘッダ、サブフッタで読みやすくしたレイアウト
p64 - 空間の広がりを実現する自由度の高い立体的なレイアウト

僕がピックアップしたのは、「多機能な~」がiht.com、「空間の広がり~」がいつものBilly Harvey Musicのレイアウトスタイル。どちらも高度すぎる情報設計なので弱気になるほど恐縮ですが、卓越したアイデアとして参考にしていただければ幸いです。

JOB WEEKLY 05/01/17 - 05/01/23

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またまた何かが動き出した1月第4週。

17日、オーガニック系某社のサイト構築の提案のデザイン。夜からノルソルミーティング@ディキシー、香港の写真を見せてもらったり、某特区企画の方向性がググッとモンキーターンしてきた感じ。

18日、香港についてのエントリがきっかけで、とある方からの素敵なお誘い。いよいよ胸が躍る。夜からNEXT収録一本撮り@TOKYO FM。香港お土産プレゼントの映像とか。

19日、オーガニック系某社のプレに手応え。夜から Merry ミーティング、大切なのは大きな俯瞰する視点、細部はあくまでの位置づけ。会社に戻って、web creators の加筆や、新しく始めようと思った『書簡』プロジェクトに興奮を抑えられず、納品前日の強行徹夜。

20日エイブルCHINTAIのクリック募金が無事にオープン!徹夜明けで早めに帰宅、夜からオープン直前、 BeGood ミーティングの後、友達と楽しいディナー@ラ・ファブリック。

21日、夜から素敵なお誘いについてのミーティング。お会いしてさらに素敵な方向に広がったので、日ごろから思いが巡っていたのもあって、夜には企画書ラフ案を書き上げて提出。具体的になったらまた報告します。

22日、午前中ガラガラの『JACKASS』@シネマライズをみる。笑いすぎて筋肉痛になりそうだった。最後の洪水に切ない思いを抱えつつ、「ルーチンな生活にありえないものがそこに同居するおかしさ」ってまさに差異に宿る神の業。午後からサービスグラントの初ミーティング@ソトコトキッチン。僕たちJapan for Sustainability チーム含め、それぞれの初顔合わせ。こんだけのプロフェッショナルが集まる意外性、これは何か新しい動きが加速しそうな予感。ヒアリング項目と仮説立案が宿題として。その後、大盛況の『SUPERSIZE ME』@シネマライズ。よくやったとしかいいようがない。人類史に残るヒロイックな実験映画。

23日、午後までまったり、mixiに戯言を書いたり。夕方からアースデイマネーの年次総会。アースデイマネーの大きなシフトが図られるだろう2005の高揚感をみんなで共有?その後edma内での嵯峨さんのウェディングパーティ@シャン・ロウで酒も弾む。無限大の長内さんに「ソウルのアートが熱い」という言葉に、俄かに週末韓国強行軍に色めきだす。さてさて?はたまた。

何かが生まれる瞬間って、結構弾みだったり、ひょんな縁だったり。
カタチにしていく苦しみを楽しみながら、張り切るぞい!

2005年01月26日
BeGood Cafe サイトリニューアル

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コミュニティ型NPO BeGood Cafe のサイトが、リニューアルオープンしました。西田さん@jmailがプロデュース/バックエンド、宮地くん@tokyo-abstraction がトップFlash、その他デザイン/ディレクション/コーディングもろもろ一切合財は、兼松が担当。

BeGood Cafe は、1999年に1月にスタート。「様々なフィールドで活動している方々をお招きして、私達の知らないリアリティあふれる情報を発信していただきます。多くの情報を提供するのが、BeGood Cafeの役割りですが、どの情報を選ぶかは参加者の自由なのです。」という一貫したコンセプトで、実践的なプロジェクトと日本各地でのイベントを通じて、さまざまなメッセージを発信し続けている。また、毎年のエコプロダクツ展や今年の愛・地球博にも、規模の大きいオーガニックレストランを出店し、代々木で行われるアースデイ東京でも中心的な役割を果たすなど(理事長のシキタさんが実行委員会の議長を務める)、NPO・一般市民・企業・その道の専門家を巧みにつなげるハブとして、存在感のあるオーガナイザー的NPOです。

プロジェクトは、「パーマカルチャー」を安曇野で実践したり、「GOOD MANEY UNION」と称して、書籍出版ファンドを運営したり、「Spoken Word !」というオープンマイクの作品をSFシリーズで有名な中野裕之さんが監督したり。また、各地のイベントでは、「社会的責任投資」「代替医療」「エコツーリズム」などを取り上げたりしている。

BeGood の周りには、聞いたことないようなオルタナティブなやり方だけど、まっとうな社会のための示唆に富むヒントがある。それは溢れ出す期待感として、清々しく自分の好奇心をくすぐるのだ。Ideeの黒崎さんや、伝説の Sensorium を手がけた社会人類学者の竹村真一さんなど毎回の多様なゲストも楽しみの一つ。もし、矛盾のない「素敵ないいこと」始めたいのなら、ぜひ一度BeGood のコミュニティカフェに参加してみてください。行けば、何となくわかります、笑。トップのFlashで、その雰囲気が少しでも香っていればうれしいな。(今の大きい方の写真は、ヴァンダナ・シヴァさんの種子バンク)。

なにはともわれ、プライオリティのマネジメントや、責任の所在など、“クリエイティブなボランティア”の実践的な難しさに直面しながら、プロジェクト始動から足掛け9ヶ月、やっとオープンすることができ、難産後の安堵に浸っております、笑。ぜひ、サイトともどもよろしくお願いします。

2005年01月25日
design hope - アートが貧困を救う

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カナダの design hope のミッションは、地域の建築家、アーティスト、デザイナーが中心となって、ホームレスを救済するNPOを支援すること。主な活動として、カナダの極寒の冬を乗り切るための sculpture-house というシェルタをつくったり、実際に55000$にも上る金額の寄付を地元のNPO Hamilton Out-of-the-cold に提供している。「Our Goal is to raise public awareness of Design; its importance and its responsibility. To recognize and encourage the role of arts and design in our community.」とあるように、アーティストが社会問題をアートやデザインによって視覚化すること、それこそが design hope =「希望をデザインすること」であり、コミュニティで課せられた責任なのだ。

世界で急速に広がるホームレス問題へのアプローチは、今後10年以内に起こりうる「増幅する環境難民の受け入れ」、「高齢化社会とワークシェアリング」など、同時代的トピックスに確実に直結するはずだ。Project Hello のように、創造性あふれ、潜在的に社会性を帯びたアートやデザインの果たすべき役割が、ますます問われてくるだろう。

mixiのこんなスレッドもよろしく。
ホームレスの人達と一緒にビジネスをするとしたら、なにをする?
【ホームレスが路上でBIG ISSUEを販売するのに良い方法】

2005年01月22日
マシンガン搭載

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池尻でマシンガン搭載のジープをFLICK!
春日部ナンバーで、恐ろしいくらい威風堂々と佇んでました。
折りしもブッシュ大統領就任の日なだけに意味深。

2005年01月21日
9.1pt - ungraffi 池田さん

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「仲間」というのも恐縮ですが、web creators 執筆のきっかけをくれたり、いつもお世話になってる ungraffi の池田さんが、1/25から渋谷のrがつかえるギャラリーLE DECOでグループ展、9.1ptを開催します。他には馴染みのFlashデベロッパ、瀬藤さん aka ∑(゜□゜; ) や、artless の面々、デイリーポータルZのライターさんとか。WEB界隈の方々が多いだけに、一層ネットワーク型社会的な、素敵なコラボレーションとしてのグループ展になってるはずでとても楽しみ。

2005年01月20日
JOB WEEKLY 05/01/03 - 05/01/16

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極端な2005年の幕開け、1月2、3週。

3日、友人と秋田の秘湯、乳頭の山奥を目指す、も。人生でも甚大な方のアクシデント。幸い大事には至らず、おかげさまで今では気持ちの整理がついた。生命。

4日、浮ついたまま、秋田から帰京。空港で偶然、高校のときからの友人と鉢合わせ、ANAの新しいターミナルでだべる。

5日、新年の出社。久々のデザイン作業に没頭。

6日、次の日プレゼンのデザインを完成。サービスグラントで、日本のサスティナブルな活動を世界に発信するJapan for sustainability 関連のプロジェクトでグラントマネージャー補佐を担当することに。

7日、某社CSRサイト、プレ。香港前に、徹夜で web creators を書き上げたり。

8日~12日what's good? をめぐる香港の旅。

13日、香港明けの出社。11日に「KIRINの社会的活動」サイトが無事に公開。

14日、KIRINの追加コンテンツの整理。そして某社CSRサイトの受注の連絡!

15日、お昼から国連環境計画・金融イニシアチブ特別顧問、末吉竹二郎さんを囲んでの勉強会。スカベンの伝道者、福田くんや意識の高い大学生などを囲んで、活発な意見交換。テーマは 「Value Shift」=パラダイム転換の意識。Social Mobilization 「社会的動員」というキーワードをバッチリいただく。その後、フォトグラファ、熊野くんのエキシビジョン@千駄ヶ谷loopline。原研哉ばりに「日常を未知化」していたというか、「美しいもの」は、本当に周りにたくさんある。改めて、フォトグラファーはすごい職能だ感じさせる、示唆に富むエキシビジョン。その後熊野くんに、あるお願いをオファー。

16日、朝から免許更新@鮫洲。いよいよ、まじかよ?なゴールデン免許。ドーバツプラントでまったり後、ヒロくんと合流して家探し。その後NEXTを更新作業とか。夜もふけて友人から「今年の目標」と題されたメールが届く。高揚と自分の目標を2時間かけて推敲。今年の目標は『書き込む人としてのインフルエンサー』。

アクシデント、香港、その他もろもろ、年明けの極端な経験は、創発的な2005年を予感させる。
みなさま今年も張り切ってまいりますので、よろしくおねがいします。張り切るぞい。

2005年01月19日
SCRAP - HELLO GAS ART
[ HELLO GAS ART]
GAS is back to Tokyo!

「外苑前signにGASがやってきた!」

GASが主催するポスターとアート作品の展覧会「HELLO GAS ART」が1月17日(月)より外苑前のSignギャラリーにてを開催中です。「HELLO GAS ART」は、国内外の新進気鋭のアーティストの作品を集め、皆様に手軽に購入いただけるようにしたプロジェクトです。

今後は展覧会として日本各地を巡回していく他、ウェブサイトでも作品を購入できるようになります。作品は1点モノのオリジナル作品から限定シルクスクリーン、スケートボードやポスターなど様々です。この機会にぜひお気に入りの作品を見つけてお部屋に飾ってみてはいかがですか?お近くにお越しの際、待ち合わせにお使いの際は、是非ご覧ください。


参加アーティスト

Abake、The boo's、Deanne Cheuk、//DIY、Event10、Genevieve Gauckler、Jody、Barton、Kate Gibb、Marok、Maya Hayuk、Maya Wild、SKISM、Sanghon Kim &Camille Vivier、Simon True、So_Me、Will Sweeney、井口弘史、点/ten_do_ten

会場:Sign外苑前 B1 Signギャラリー
日時:2005年1月17日(月)~29日(土)
平日10:00~27:00 / 土日祝日11:00~27:00
所在地:東京都港区北青山2-7-18 山崎ビルB1F
交通:営団地下鉄銀座線 外苑前駅 3番出口より徒歩0分
TEL:03-5474-5040

2005年01月18日
2005/01/11,12 香港4.5日目 - 中環 ~ 灣仔 ~ 尖沙咀

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10:30起床。連日の中華料理で、お腹が膨満感でたっぷり。日本から携えた一仕事を無事終えた岡崎と合流し、昨日しつこく徘徊した中環(セントラル)のエルギン・ストリートへ。馬場正尊さんのサイトで気になった、いい感じなはずのブックショップ兼カフェ「Architude」はすでにCLOSEDのようですから。残念。露店で賑わうお昼どきのエルギンストリートの下り坂は、バーが集まる夜の顔と様変わった庶民の街。




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この辺りはSOHO(SOuth of HOllywood Road)と呼ばれ、西欧人が集う洗練された地区として知られている。街並みも油麻地界隈とは違って、目にうるさくない。Architudeを諦めた一行は、スペイン料理レストランBOCAで久々に中華以外でご満悦。




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その後自由行動、まずはアニエス・ベーギャラリーへ。アニエスも新旧ごった返すエルギン・ストリートに一目惚れし、ここにギャラリーを作ったようだ。今日はエキシビジョンが無かったので、スタッフのウィニーとしばし話す。牛棚、IdN、そしてアニエス・ベーと、香港の人たちが親身になって拙い英語に付き合ってくれる。それも僕の気がすむまでの結構な時間。それは、日本から来た旅人だから?デザイナだから?アートが好きだから?とにかく自分の関わるプロジェクトの延長線上に旅を位置づけることで、旅の経験がもっと濃く、心に残ることを改めて実感する。旅は日常を忘れる装置だけではないのだ。余っていたTABのフライヤーを渡す、これにてホントに完配。




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働く男の背中。エスカレータ、大通り、地下鉄、香港はいたるところが工事中だ。灣仔に戻り、大行列のサラのセッション参加。「オッケー?」が口癖の香港人モデレータの、早急な決め付けともとれる質問を柔らかく丁寧に捌く様子に好感必至。セッション後、「ボン・ジュール、ジュ・ヴ・ルメルシー」と声をかけ、「Vive la liberte! ヴィヴ・ラ・リベルテ!」(自由万歳!の意)というメッセージとシグニチャーをもらう。Exactement!イグザクトゥモン!(その通り!)




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その後カリスマ・スピーカーたちが台上に一斉に集まり、いよいよ最後のセッション「ラウンドテーブル」へ。What's good ? を巡る果てない哲学の自由は、香港にどんな「気づき」を与えただろう。個人的にこのカンファレンスをまとめるなら、香港のためのクリエイティブ・リテラシー講座だった。それはGood と同時に、What's bad ?つまり、「何をしてはいけないか」をも考えさせること。香港のラディカルな歴史に端をなす中華的未来への只ならぬ不安、「フー・アム・アイ?」というアイデンティティへの素直な渇望は、少なからずストリートに焦りを生んでいる気がする。アウトプットとしての結果を急ぐのではなく、マルジェラのパトリックの言葉を借りると、「なぜそれがそこにあるのか。」というコンテキストや、その表現にいたるプロセスをクリエイティブにすること。リスペクトすべきスピーカーたちのアドバイスは、そこに集約していたのではないか。




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カンファレンスが無事終了し、再び庶民の街へ帰ってきた。旧正月で新年を迎える香港では、街が赤と黄の中国カラー一色。黄金に輝くお年玉袋、福の字が描かれたいかにもおめでたそうなティッシュなど、あれこれおみやげを購入。生活観あふれるティッシュを持ったまま、晩餐は高級上海料理。気さくな店員がとっかえひっかえテーブルについてくれる。上海ガニもみそまで劇ウマ、豚の角煮は人生で最も素晴らしい美味!得も言わせぬ至福の思いで、酒が回る。




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気分よくフェリーで夜景を後にする。最後のチョンキンマンションの喧騒とした夜も話題は尽きず、眠気を追いやる知的興奮のまま2:30就寝。5:30起床、タクシーをぶっ飛ばして空港へ。空港で朝マックをし、雲のフラクタルを眺めながら3時間半であっという間に成田。NEXで帰宅し、19:00からたまたま観たTBS系「絶景の楽園」に釘付け。コスタリカ、山頂からは太平洋と大西洋が見渡せる。チベット、5000mにある天の湖の凍てついた波。マッターホルン、アルピニスト憧れの山頂には十字架がたっている。大学のときに行ったコートダジュールの鷲巣村エズ、紺碧の絶景は変わらず美しかった。まだまだ、憧れの場所への旅は終わりそうにない。

「good」とは、ピーター・サヴィル曰く「relative」という一言で締めくくれるだろう。相対的ということは、各々の位置を把握することだ。それこそ、立脚するアイデンティティの問題だ。返還を巡る香港の歴史的葛藤は、本を読んだり話を聞いただけでは全く想像が及ばないのだろうけど、街全体の初々しい焦燥感に少し踏み込んだ感触がある。日本に帰ってこんな話をしたとき、ある方は「97年で香港は終わった」と一国二制度の矛盾を嘆いた。本土から公安当局の私服警官が流れ込んでいる。近いうちに成長著しい深センに組み込まれ、しがない一地区に成り果てるかもしれない。世界でも有数の美味しい料理を出すシェフは、すでにバンクーバーに移住した。

それでも香港という街の運命は、残された大衆が切り開いていく。このカオスは、新しい香港の幕開けなのだ。アイデンティティとは何か。国家とは何か。香港での着想は、今年のプロジェクトに生き生きと活かされるに違いない。

2005年01月14日
2005/01/10 香港3日目 - 深セン ~ 油麻地/旺角 ~ 馬頭角 ~ 灣仔 ~ 上環/中環

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朝9:00起床。今日はカンファレンスのセッションがないので、思い思い自由行動の日。午前中は男3人で、40分でいける中国本土、深センを目指す。月曜日の足早な朝、ご飯に香ばしいエッグタルトをほうばりながら見やる窓の外には、新界(ニュー・テリトリー)と呼ばれる殺風景な香港のベッドタウン。やたら高層なマンションで切り取られた乾いた輪郭しか見えない。終点の羅湖駅での厳しいイミグレーションを超えると、そこは改革開放政策の先駆けであるビジネス都市、深セン。駅前から見える景色は、東京がいつも突っ込まれる非計画的な都市景観そのもの。目的だった深センが一望できる高層ビル(名前忘れた)も、ポストモダニズムの哀愁を感じさせる外観。ここでも英語は通じない。黄色に霞む大都会の景色、展望台には客は誰もいない。いてもたってもいられず、あっという間にタクシーでとんぼ返りする。その間に話し込んだ文化大革命の話のせいか、イミグレーションで国境を渡る橋の足取りに、自由を感じたような感じないような。




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戻ってきて地下鉄で「普段着の香港が息づく街」油麻地へ。地上に出ると、道路に突き出る看板の量が半端ない。見渡せば漢字の洪水。そこから小粋な廟街(テンプル・ストリート)の美都宴室(ミド・カフェ)で昼食をとり、いよいよひとり彷徨う。




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ストリートごとに専門店が軒を連ね、歩くごとに活気や匂いが移り変わる、Central East Tokyoに似たダイナミックな都市の文脈。その中でもやたらと公園が多いのだが、中ではホームレスや老人がたむろし、和やかなんだけどなかなか近づける雰囲気ではない。




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普段着の香港を感じるのは、何といっても裏道だ。視界が遮られる閉じられたプライベートな空間では、路上でゆるめに理髪店を営むおじいちゃん、表で売る野菜を洗うおばあちゃん。そこにはもはや、観光客としての僕にとっての居場所はなく、カメラを取り出す気も自然と引け、そそくさと立ち去るしかないのだった。お邪魔しました。




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自然とよぎる「都市のテクスチャー」なるコトバ。作為的なものと非作為的なもの、そしてその間のもの。幾重にも重なる営みの地層に、普段着の生活感を超えた都市のコンテキストを垣間見る。




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同じアジア人として、オリエンタリズムを感じるはずはないし、単なるエキゾチシズムでもない。見る光景がすべてフォトジェニックに思えるこの感覚は、僕がこの街を好きになっている証なのだろう。




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高層ホテルと露店商。ピカピカな新しいものと埃がかった古いものが極端に近いところで共棲している。見上げるとどうしても違和感を感じる新旧のレイヤー。一気呵成に移り変わる意外なゾーニングこそ、この街のカオティックな魅力なのかも。




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いつまでも飽きないハングアウトながら、やや足に堪えたのでタクシーで馬頭角へ。サングラス運転手のハイ・スピード・ドリフティングであっという間に目的地の「牛棚」へ。ここは、大型動物検疫所だった古い建物をリノベーションしたアーティスト・レジデンス。ギャラリーとスタジオが併設していて、自分の作品を撮影しているアーティストがいたり、猫と戯れたり気ままな雰囲気。ウィニーという女性のアーティストに声をかけて、TABのフライヤーと名刺を手渡す。ギャラリーでは、「未来へのノスタルジア」と題された97年当時の香港の写真展。モノクロの退廃的な街並みに輝く人々の笑顔。色彩豊かな繁華街とのコントラストに安らぎを覚えた。




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潮の香りの漂う海の方まで歩く。この付近は活気付く港町だ。歩道のない袋小路、荷降ろしを終えたトラックが我先にと闊歩していく。




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トラックの横顔が、なんてことないけどキレイ。こういうのを撮りたくなる気分。




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陽が傾き始める。フェリー乗り場までもう少し。




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鉄柵の先に霞む対岸を目指しフェリーに乗る。前に空港があった跡地は海に突き出たイタリアのような半島になっている。地図によるとその先端には、三方海に囲まれたゴルフコースがあるらしいのだが、、そのヤバそうなシチュエーションは、肉眼で確認できず。




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波に煽られながら北角(ノース・ポイント)に到着し、再びワンチャイ。駅前には出し惜しみすることなく、フットサルコートと4面のバスケットボールコートが広がる。ヒップホップな若者と、多国籍なオーディエンス。やたら、フックシュートするあいつは何じゃいな、とか思いながらカラダはウズウズ。




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ワンチャイに降り立ったのは、敬愛するIdNのオフィシャルショップに行くため。ワンチャイの反対側はその昔、合法的な売春街であり、今も古いマーケットが狭苦しく並ぶ庶民的なストリート。雑多にひしめくこの付近にグラフィティが多いのもなんとなくうなづける。左側には「street art is a beautiful crime!」と書かれている。店の暖簾の裏にも黄金のタギングが。




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この界隈をひたすら歩き回るも、住所にあるグレッソン・ストリートが見つからない。偶然入ったカフェにネットがあったので調べてみるも中々見つからず、お店の人がわざわざ電話で聞いてくれた。多謝。漢字の上にDBSKONE?ゴミ箱とグラフィティ。重なるレイヤード。




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やっと見つけたグレッソン。そこから右に曲がると、、ここも新年前にして賑わう雑踏とマーケット。ホントにここかいな、とじわじわと歩み入る。それらしき住所で、露店越しに見ると発見!ここがデザイン誌の殿堂、IdNのショップ兼オフィス。ありえない、、と口走りつつ、香港では、この意外な溶け込み具合に慣れるしかない。そこに居た英語の拙い80才のおじいさんを相手に、バックナンバーとDVDを買い込む。上から出てきた若い女性の店員と20分くらい話し込んでみた。香港と東京、お互い無いものねだりのグッド・リレーションシップ。TABフライヤーもごっそりと置いてもらえることに。ヤホーイ。




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なんか広がってく感じに浸りながら上環(シャン・ワン)へ行くも、ギャラリーhabitusは月曜日が定休。つらつらと中環(セントラル)へ。予定も未定なので、エルギン・ストリートのオリエンテーション。ここには、明日のお昼に来る予定のArchitudeというカフェがある、はず。このストリートは、洗練された面持ちのバー、アニエス・ベーなどのギャラリー、キッチン用品のセレクトショップなどが点在していて、歩いてて気持ちいい通りだ。といいつつ、何度も往復するけども目的の店がなくてムカついてきた。しぶしぶ諦めて顔を見上げると、アンドレのグラフィティがあっち向いて笑っていた。

石塚は究極のエッグタルトを求め澳門にいっちゃったし、岡崎に電話するもお疲れのようなので、そのままひとりでフーガルテンで乾杯@Fringe Cafe。読み耽った『譚婦人』のディープな香港コラムの文学的体験。今ここにある香港、歴史とともにある香港。帰り道がやや怖くなった。酔っ払いながら、バーカウンターのイギリス人アーティスト、ピーターに絡んでみる。香港に来て8ヶ月、「バーテンよりも、もっと作品つくりたいよ。」という彼にもTABのフライヤーをごっそり。これで200枚完全配布!地下鉄で戻り、岡崎の泊まるホテルのシャワーで汗を流す。お湯が途切れないだけでも幸せ。幻のエッグタルトを携えた石塚と感動の再会をし、バタンキュー。明日はいよいよ最終日ー。

2005年01月13日
2005/01/09 香港2日日 - 灣仔 ~ 銅鑼灣

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8:30起床。5分限定のシャワーを必死に浴びる。3分後にお湯が心もとなくなる。香港とはいっても朝方は寒い。教訓、顔と歯を水で洗ってからお湯を出すこと。ささっと準備をしてレートがいいと評判の一階の両替所で両替し、チョンキンを後にする。朝食は、卵焼きと肉入りインスタントラーメン。こればっかりは微妙;いよいよ、最寄の駅から地下鉄で対岸へ。香港では、地下鉄だけでなくバス、フェリーにまで、suicaのような非接触型カードが本格的に導入されている。中には時計をかざす人もいた。ちなみに携帯電話は第3世代で、動画コンテンツが充実しているみたい。地下鉄には「請小心月台空隙」という漢文。ちゃっかり「月よ。ぽっかり空いた心の隙間をうめてくれ」という素敵な漢詩かと思ったら、単純に「電車とホームが空いているところに注意してください」という意味だった。「プラットフォーム」は漢字で「月台」、実に粋な呼び方だなー。




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カンファレンスが行われる香港アートセンターへは、灣仔(ワンチャイ)から徒歩15分。香港島を横断する港島線は、それぞれの駅にテーマカラーがあり、ワンチャイはきれいなグリーンだ。




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ウォーホル風な柱のデコレーションと綺麗なグリーンの椅子が入り口、普通にピーター・サヴィルが取り込み中。入り口では、素敵なブックレットとお水、そして入場用のカードをもらう。2階では、オリジナルグッズの販売、デザイン書店「書得記」の出張店など。いよいよピーター・サヴィルのセッションが始まる。背後には、「作品」と「彼にインスピレーションを与えるもの」のスライドショー。オール英語の理解度は70%くらいだろうか。ピーターにとっての「よい」とは、「believe in what you do」というシンプルなものだ。彼の独特な世界観を、達観しきった落ち着いた物腰と挑発的な言葉でつなぎあわせていく、パンクなギグ。そして、「何か新しいことが起こるときは、社会的、技術的な変化が起こったときだ。さまざまなものを見て、その瞬間を嗅ぎ取るセンスを持つべきだ。」と締めくくった。




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その後近くのホテルで飲茶を食べ戻ってきて、中村勇吾さんのセッションへ。「肉祭り」いきましたと、声をかけたら覚えててくれた。日本語の理解度は100%、バックミンスター・フラーや、エッフェルに影響を受け、「新しいことを生み出すエンジニア」になろうとし、「クリエイティブに突っ張っていたい」という勇吾さんも、パンクス。さまざまな作品を紹介しながら、勇吾さんにとっての「よい」とは、「何かを見て、自分も新しいものを作りたい!と思わせるもの」。それは勇吾さん自身の作品が一番体現していることだろう。その後の出てきた質問は、「ソースは公開しているのか」とか「予算はいくらなのか」とか、とてもプラクティカル。うーん。




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その後、銅鑼灣(コーズウェイ・ベイ)で、お買い物ツアー referring 『香港アート&カルチャーガイド』。まずは、「香港文化研究家」ダグラス・ヨンのプロデュースするLeighton CentreのG.O.D。ここはideeのような、家具とライフスタイルを提案するインテリア雑貨を取り扱う。というわけで、ここにくると旬な香港文化の気分がわかる場所。それは、漢字のプリントされた極めてチャイナなデザインだったり、豹柄や模様が派手などデカいクッションだったり、香港の目指す美へのこだわりは、こっちなのね~と思い知る。そんなテーストのビーチサンダルを購入。その後、タクシーでD-mopへ。ここはY-3や、BLESS、Bernald Willhelmなどモードブランドを扱うUAのような最先端のセレクトショップ。といいつつ、オリジナルは蛍光色豊かな華美なスタイル。むーん。その後、ちょっと歩いてデザイン書店「書得記」(Basheer Design Books)へ。ここはhacknetのようにアメイジング!大衆の街に突然出現する散在するデザインスポット。スペインのrojoBEAUTIFUL DECAYRe-FILL、そしてBasheerがディストリビュートしているInternational Designers' Territoryなど日本ではなかなかお目にかかれない雑誌中心に大量購入。この重さが満足感。




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恍惚に、今日の夜も飲茶、こちらはやや中心地から離れた洗練されたお店。チャーシュー入り肉まん、プリプリな海老餃子、ジューシーな小龍包、締めのマンゴープリン、すべてがうまい!香港はウマ!その後帰宅し、What's good カンファレンスに駆られて語り合いながら濃い一日も終わり。明日は自由行動、どんな偶然がおこるだろう。

2005/01/08 香港初日 - 香港国際空港 ~ 尖沙咀

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徹夜で朝を迎える。旅立ちの前日はいつもそう。web creators 3 月号の原稿を書き上げ、友達とかにメールを書くだけでも1時間。旅に出ればPCの前にいることができない強制的なシャットアウト。荷造りをしながらプラグドからアンプラグドへの気分の移り変わるこの感じが、実に旅っぽい。東京から逆向きの成田エクスプレス。携帯電話をレンタルし、保険に入り、一万円分を600HK$に両替して、4年ぶりの海外へいざ参らん。前の会社の同期であり、ノルカソルカのメンバーである、岡崎、石塚、岡崎の彼女さんの4人旅。

香港まで5時間の夜のフライト。窓から見下ろす列島の夜景は山々で途切れ、幹線道路で長くともどこまでもつながる道は、シナプスのよう。寝てないはずなのに眠れないので、テクストを読む。最新号のTOKION、CREATIVITY NOW 2005特集と、セレブなガイドブック『譚夫人の欲深的香港の旅』、そして発売したての『香港アート&カルチャーガイド』。まず、TOKION。実際に見たカンファレンスについて、文字に起こされたテクストで読むと、意外と整理されていて、すんなりと流れが理解できる。だからなのか、「時間の物足りなさ」感や、「一触即発」感が薄らいでいる。やっぱりリアルな体験に勝るテクストはないということか。What's Good Conference でも、確かな臨場感を大切にしたい。

『欲深的香港の旅』は、「更上一層楼」(ワンランク上)な香港の旅を紹介する本。セレブといっても豪華絢爛、無駄使い~なことではなく、世界的なデザイナー、アラン・チャンへのインタビューや、香港返還をめぐる歴史的なテクストなど、読み物としても面白い。そして、今回一番重要な役目を果たした『香港アート&カルチャーガイド』は、まだ見ぬ香港のストリートの妄想を掻き立てる。地図を片手にストリートをなじっていく。大体、4日間の段取りが決まってきたぞ。。ふっと張りが切れて爆睡。




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二十三時無事香港到着。出口で一足先についていた石塚と合流。ホテルのある尖沙咀までは九龍からタクシー。いよいよ着いた重慶大厦(チョンキン・マンション)。。隣はホリデイ・イン、向かいはハイアット、道からはシェラトンや、憧れのホテル、ペニンシュラも見える。振り返って、重慶マンション。南アジア系、アフリカ系外国人が道の前にたむろし、中は客引きでごったかえす。風水的にここだけ「殺」がたまってるのかのような、よどんだ空気に思わずたじろぐ。明らかに何かを感じて手に汗を握っている。振り絞って目的地のDRAGON INN.のあるB棟3階を目指す。23:30、就寝中の主人を起こしてチェックイン。4泊で一人7500円5分限定のシャワー付き。広東訛りの英語がかわいくて、気分もほぐれる。




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ペニンシュラから海岸の公園へと抜ける。今日は土曜日の夜、たくさんのカップルが思い出の瞬間に浸っている。煌びやかに装飾が施された、自転車の集団を発見したり。段差の少ない会談の広場では、若者がお花見の公園のように、座り込んで語り合っている。スケボーをするでもなく、ハンカチ落しで戯れるその横で、ホームレスが寝ている。なんて若々しく、居心地のいい空間だろう。うらやましささえも覚えた。




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インターコンチを取り囲むプロムナードは、スター・アベニューという。いさり火漁船のように、無駄な星の飾りがつけられたり、床にスターの手形が埋め込まれてたり、ベタな映画の殿堂。さらにすぎると、突如グラフィティの描かれた壁に遭遇する。そういえばここまでひとつもみなかったのに、なぜここだけ?『字』という漢字のグラフィティもあった。カッコいいかはおいといて。しばらくすると、ホームレスが冷えてないジュースを売り歩いていた。




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さて、帰ろうかと回り道をしながら、ロイヤル・ガーデン・ホテルという見慣れないホテルにたどり着く。小腹がすいて、脇道に煌々と光る開放的な中華料理屋へ。そこで憧れの揚州炒飯と、オニオンステークを注文。ウマウマ~。感じのいい兄ちゃんに手を振って挨拶し、再び迷いながら何とかチョンキンに舞い戻る。もはや、何の恐れも気概もなく、溶け込んでる自分に気づいた。一階でペットボトルを買い、時計をみると既に四時半。宛てのない気分のいいハングアウトだった。夜が明けて昼間の香港は、果たしてどんな顔を見せてくれるのだろうか。

2005年01月12日
ソトコト 2005年2月号

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ソトコト2005年2月号をFlick!
サービスグラント・オリエンテーション@丸ビルの模様がレポートされていて、
YOSHの写真とコメントが掲載されました。ケイコちゃんカドクラさんも載ってます。
みんなで張り切っていきましょ=

2005年01月07日
香港特別藝術区 - むっとする「大衆」の街

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25歳で迎えた2005年の幕開けとともに、8日から12日まで香港へ旅立ちます。きっかけはWhat's Good? Conference というストレートすぎるタイトルのカンファレンスの開催を知ったこと。「イイって何?」を語るのって、僕にとっては今世紀がすぎても語り終わらない、出口のない迷路のような問いかけなわけで、この多様性の時代に敢えてなされた大それた問題提起に、反応せざるを得なかった。それは、僕の周りの友達も同調してくれて、今旅路の支度をしている。

スピーカーは、DroogのRenny(TDB2003のシンポジウム、tricoと取引中止についてきわどい質問をした思い出の人)、コレットのsarah(こんな素敵な言葉を平気で言う人)、マルタン・マルジェラ(好きなんだけど一着も持ってないメゾン)など蒼々たる外国のゲストが並ぶと思うと、実は中村勇吾さん、佐藤可士和さん、服部一成さんなどジャパンをレペゼンする方々の日本クリエイティブシーンの輸出ともとれる、意味深げなラインナップ。

何がいいのか、何が悪いのか。ロラン・バルトは、『《良い》を定義するのは、それが占める位置である』と言ったが、おそらく、「良い」と思う主体も移ろっていくならば、それは相対的な性質なのだろう。ならばこの会議は独りよがりなのかというと、そうでもない。誰もが「良い」と感じる「よさ」こそ存在しないことを認めつつも、少なくともわれわれを包む「時代の気分」には左右されていると仮説を立ててみる。カンファレンスは、ライヴなリファレンスだ。本が印刷されるよりも早いサイクルのリアルな“引用”によって、その仮説を確かめる絶好の機会だと感じている。

香港といえば、王家衛。正月に1995年の作品『天使の涙』を久々に見た。高校生のときに感じなかったエロスを感じてしまった。古本屋で発見した+81の第一号も香港のクリエーター特集。そして、アジアの誇るデザインの現場、IdNは今でも目で読むに足る雑誌だ。方やアラン・チャンは僕のメインバンク、三井住友銀行のロゴのデザインをした。この10年でおきたこと、それは返還という国家単位のシフトだ。なかなか体験できない強烈なパラダイムシフト。

出発直前に買った発売したての本『香港アート&カルチャーガイド』のサブタイトルが「香港特別藝術区」。そのまえがきには、香港の若い世代は返還とその後のカオスを経験したことによって、否応もなくアイデンティティを模索しなければならなくなったという歴史の事実が描かれている。飛行機4時間半でいける街のドラスティックな変化は、確実にアウトプットされてきたことになる。ここで、その香港で行われるカンファレンスで、日本のスピーカーが大半を占めることを思い返す。日本に何の歴史の事実が、あった?

『この街が生み出すのは、むっとするほど濃い大衆文化(ポップカルチャー)だ。』とは、前述のカルチャーガイドの一説。この中にも『帝国』で提示された世界的史なキーワード「大衆」が混ざっていた。現代思想、グラフィティ特集の副題は、「マルチチュードの表現」。今、大衆文化は表層的で画一的なポップカルチャーから、意思を備えた一個人の集合としての大衆、すなわちマルチチュードの、マルチチュードによる、マルチチュードのための文化に移行しつつあるのではないか。それは文化の新しい段階、真のマルチ・カルチャーへの移行だ。マルチをマルチチュードに読み替えたとき、マルチ・メディアという語感の目まぐるしい復興も十分にありうる。それぞれのマルチチュードが、その影響力によって移動性のあるメディアになりうるのだ。

出発3日前まで無かった人一倍の高揚が、このとまらない文章を書きたてる。「憧れの場所」と描いた文学的な旅は4年ぶりの海外へ。まずは無事に帰ってこれますように。

2005年01月06日
DESIGN IS YEARLY Bests of 2004

メールマガジン、Design is Dailyで紹介したサイトから、
2004年のウェブシーンを席巻した選りすぐりのサイトをまとめてご紹介します。
(1/5に配信されたメルマガのコピーです。)

■個人的BEST3を僭越ながらあげつつ、2004年を振り返るに、

> Gree & mixi
> http://www.gree.jp/
> http://mixi.jp/
友達増えた。

> Yeti Sports
> http://www.yetisports.org/
まじはまった。

> HOTEL - an interactive tale by Han Hoogerbrugge
> http://www.hoteloscartangoecholima.com/splash.html
文句なしに笑った。


■現代最高のウェブプロダクション? - group94が喝采を浴び、

> group94
> http://www.group94.com/

> D'art Design
> http://www.dartdesign.de/

> Marge Casey
> http://www.margecasey.com/

> Our Type
> http://www.ourtype.com/


■大統領選挙という気分を反映したサイトも出現した昨年、

> The Political Circus
> http://www.thepoliticalcircus.com/

> Visual Ideology
> http://visualideology.asoe.net/primary/

> The Most important election
> http://www.theyrule.net/mostimportantelection/

> Battle for the Presidency
> http://www.battleforthepresidency.com/beta/

> Whynotvote.com
> http://www.whynotvote.com/


■情報のビジュアライゼーションが時代のテーマとなる中、

> They Rule 2004
> http://www.theyrule.net/2004/

> Newsmap
> http://www.marumushi.com/apps/newsmap/

> The Next Generation Foundation - map of creativity
> http://www.ngf.org.uk/map/map.html


■RIAのさまざまな応用が試みられ、

> Statistician: Flash Tracking and Analytics Suite
>
http://www.exemplum.com/content/statistician/Statistician.aspx?U=sotd&P=sotd

> Central Stream ※Centralアプリ
> http://www.jdevinc.com/central/stream/

> LDS Church Interactive Music Player
> http://www.lds.org/cm/display/0,17631,4996-1,00.html

> ANA PASSPORT
> http://www.ana.co.jp/passport/index1.html

> JAL国内線Flash予約
> http://www.jal.co.jp/5971/readme/flashrsv_n.html


■同時にエンタメ系のサイトがとんでもなくリッチ化がすすみ、

> Bill Harvey
> http://www.billyharveymusic.com/

> Exorcist - The Beginning
> http://exorcistthebeginning.warnerbros.com/

> The Bourne Supremacy
> http://www.thebournesupremacy.com/

> A Series of Unfortunate Events
> http://www.unfortunateeventsmovie.com/


■ますます高クオリティ化する海外の車や、

> Volvo S40
> http://demo.fb.se/eng/volvo/s40/default.htm

> Saturn Relay
> http://www.saturn.com/saturn/showroom/relay/index.jsp?nav=600

> SAAB - move your mind
>
http://www.saab.com/microsites/imap04/main2.xml?market=GLOBAL&language=en


■さまざまなプロモーションサイト、

> Vodaphone
> http://www.vodafone.com/flash/futures/

> Level Vodka
> http://www.levelvodka.com/

> Levis 501 Reborn
> http://www.levi501reborn.com/

> samsung SGH-E800
> http://www.samsung.com/common/microsite/e800/

> The Bryant Park Hotel
> http://www.bryantparkhotel.com/splash.html


■その中でもやはりDIESELは心憎かったなぁとリスペクトしつつ、

> Ice Crusaders
> http://www.diesel.com/icecrusaders/

> Work Hard
> http://www.diesel.com/workhard/


■かたや本という永遠なるモチーフも掘り下げられ、

> Magwerk
> http://www.playmusicmagazine.com/

> A Random Summer
> http://www.randomsummer.com/book/

> Zembla magazine
> http://www.zemblamagazine.com/


■シンプルな仕掛けは、さまざまに伝播し、

> Subservient Chicken
> http://www.subservientchicken.com/

> Subservient President
> http://www.sputnik7.com/domains/subservientpresident.net/

> The Ask Crystal Show
> http://www.ask-crystal.com/


■独自の解釈で、「シュールさ」もウェブの美学の仲間入り?して、

> Punk'd Pinata
> http://www.wefail.com/punkd/

> o c u l a r t
> http://www.oculart.com/

> rice5
> http://www.rice5.com/


■相変わらず、実験サイトはまだ見ぬフロンティアを追い求め、

> Metaphorical
> http://www.metaphorical.net/

> ertdfgcvb
> http://www.ertdfgcvb.ch/


■見たことないナビゲーションとして帰結した年でもだった。

> Monster Children
> http://www.monsterchildren.com/

> Nutility
> http://www.nutility.co.kr/


■最後にGoogle の動きは、時代性を映しているか?

> Google Answers
> http://answers.google.com/answers/

> Goodle Suggest
> http://www.google.com/webhp?complete=1&hl=en

ざっと2004年を見回してみましたが、新しいアイデアは当たり前のように限りなく、僕たちの頭の中に眠っているはずなんだろな。今にも作られている2005年を代表するサイトにワクワクしながら、今年もDesign is Dailyをよろしくお願いします。

JOB WEEKLY 04/12/27 - 05/01/02

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あけましておめでとうございます、今年もよろしくお願いします。1月第1週。

27日、いよいよ某社CSRサイト納品。やや風邪気味。

28日、お仕事最終日、年末区切りの作業まで集中。夜からdff忘年会。

29日、帰る日に雪!午前中久々にROSSO。内田君のアシスタントの方がスタイリストデビュー!おめでと!見たいな話。昼は西荻「はつね」の塩ラーメン。むま。午後からBeGoodのミーティング、その後、飛行機で雪路の秋田へ。家でまろやかなきりたんぽ。夜からBeGoodの宿題作業。

30日、高山宏『表象の芸術工学』を爆読。夜に香港に向けて『天使の涙』を鑑賞。返還前の重慶マンション!

31日、NEXTの正月バージョンをつくりつつ、大晦日、毛ガニと水無牛の贅沢三昧。松岡正剛の『花鳥風月の科学』を爆読。

1日、おめでとうございます!おせちをほおばり、まったり。スタバでおめでとうメールを書き上げ、夜から1発目の呑み会。

2日、昼におばあちゃんの古稀のお祝い。そして温泉。ずっと食いすぎ呑みすぎなので家で待ったり。ロラン・バルト『記号学の冒険』を爆読。

正月をはさんで読んだ三冊は忘れもしない文学的高揚に満ちてたな。
ささ、正月モードを脱出し、張り切るぞい。

2005年01月02日
JOB WEEKLY 04/12/20 - 04/12/27

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聖なる12月第4週。

20日、夜からNEXT忘年会@NOS。それぞれ友達を呼び合って今年のいい雰囲気を締めくくり。CDジャケのデザインしたり,サイトリニューアルもあったし、ウェブチームもできたし、ノートブックやビデオカメラも買ったし。自分のこの一年と一番シンクロしてたプロジェクトなのかも。

21日、冬至。夜から100万人キャンドルナイト関連イベント、「ミヒャエルエンデの遺言」@早稲田大学。坂本龍一司会のお金についての示唆に富む小一時間。その後未来バンクの田中さんの世界を凝縮した実に濃いプレゼンテーションに身体を傾ける。その後,キャットストリートのはかない灯火を鑑賞。美術系の学生がたくさんいた。

22日,夜から久々のMerry Mtg。来年の万博本番に向けたウェブの位置づけと具体的なリノベーションについて踏み込んで。前の会社で一緒だったデザイナー・サリーがロスで結婚式のお便り。お幸せに!

23日、おかげさまで高揚のバースデイ。

24日、来年同居する予定の友達が集まってクリスマスイブ鍋@白金。狭い部屋に計6人集まって、ピザにきりたんぽ鍋、うどんにケーキの大振る舞い。いたいけなプレゼント交換。屋久島土産の三岳を小脇に始発までいい騒ぎっぷり。いい仲間♪

25日、ふとした人影に「彼は誰?」と、クリスマスの夕闇、神谷町のお寺でDJイベント「誰そ彼」(たそがれ)、大学時代の友達と。MC CCDのヤマトコトバ・マイクは聞けなかったけど、東京タワーの麓で開放感が気持ちよい。

26日、午後から出社、某社CSRサイトも納品直前。夜からネクスト生放送イデ君スペシャル。生電話がおもしろいー。今夜も朝まで語り合い。

今年のさまざまな思いが去来して、毎日笑ってた年末。
来年の終わりにまた素敵なひとときがすごせるように、張り切るぞい。