
8:30起床。5分限定のシャワーを必死に浴びる。3分後にお湯が心もとなくなる。香港とはいっても朝方は寒い。教訓、顔と歯を水で洗ってからお湯を出すこと。ささっと準備をしてレートがいいと評判の一階の両替所で両替し、チョンキンを後にする。朝食は、卵焼きと肉入りインスタントラーメン。こればっかりは微妙;いよいよ、最寄の駅から地下鉄で対岸へ。香港では、地下鉄だけでなくバス、フェリーにまで、suicaのような非接触型カードが本格的に導入されている。中には時計をかざす人もいた。ちなみに携帯電話は第3世代で、動画コンテンツが充実しているみたい。地下鉄には「請小心月台空隙」という漢文。ちゃっかり「月よ。ぽっかり空いた心の隙間をうめてくれ」という素敵な漢詩かと思ったら、単純に「電車とホームが空いているところに注意してください」という意味だった。「プラットフォーム」は漢字で「月台」、実に粋な呼び方だなー。

カンファレンスが行われる香港アートセンターへは、灣仔(ワンチャイ)から徒歩15分。香港島を横断する港島線は、それぞれの駅にテーマカラーがあり、ワンチャイはきれいなグリーンだ。
ウォーホル風な柱のデコレーションと綺麗なグリーンの椅子が入り口、普通にピーター・サヴィルが取り込み中。入り口では、素敵なブックレットとお水、そして入場用のカードをもらう。2階では、オリジナルグッズの販売、デザイン書店「書得記」の出張店など。いよいよピーター・サヴィルのセッションが始まる。背後には、「作品」と「彼にインスピレーションを与えるもの」のスライドショー。オール英語の理解度は70%くらいだろうか。ピーターにとっての「よい」とは、「believe in what you do」というシンプルなものだ。彼の独特な世界観を、達観しきった落ち着いた物腰と挑発的な言葉でつなぎあわせていく、パンクなギグ。そして、「何か新しいことが起こるときは、社会的、技術的な変化が起こったときだ。さまざまなものを見て、その瞬間を嗅ぎ取るセンスを持つべきだ。」と締めくくった。

その後近くのホテルで飲茶を食べ戻ってきて、中村勇吾さんのセッションへ。「肉祭り」いきましたと、声をかけたら覚えててくれた。日本語の理解度は100%、バックミンスター・フラーや、エッフェルに影響を受け、「新しいことを生み出すエンジニア」になろうとし、「クリエイティブに突っ張っていたい」という勇吾さんも、パンクス。さまざまな作品を紹介しながら、勇吾さんにとっての「よい」とは、「何かを見て、自分も新しいものを作りたい!と思わせるもの」。それは勇吾さん自身の作品が一番体現していることだろう。その後の出てきた質問は、「ソースは公開しているのか」とか「予算はいくらなのか」とか、とてもプラクティカル。うーん。

その後、銅鑼灣(コーズウェイ・ベイ)で、お買い物ツアー referring 『香港アート&カルチャーガイド』。まずは、「香港文化研究家」ダグラス・ヨンのプロデュースするLeighton CentreのG.O.D。ここはideeのような、家具とライフスタイルを提案するインテリア雑貨を取り扱う。というわけで、ここにくると旬な香港文化の気分がわかる場所。それは、漢字のプリントされた極めてチャイナなデザインだったり、豹柄や模様が派手などデカいクッションだったり、香港の目指す美へのこだわりは、こっちなのね~と思い知る。そんなテーストのビーチサンダルを購入。その後、タクシーでD-mopへ。ここはY-3や、BLESS、Bernald Willhelmなどモードブランドを扱うUAのような最先端のセレクトショップ。といいつつ、オリジナルは蛍光色豊かな華美なスタイル。むーん。その後、ちょっと歩いてデザイン書店「書得記」(Basheer Design Books)へ。ここはhacknetのようにアメイジング!大衆の街に突然出現する散在するデザインスポット。スペインのrojo、BEAUTIFUL DECAY、Re-FILL、そしてBasheerがディストリビュートしているInternational Designers' Territoryなど日本ではなかなかお目にかかれない雑誌中心に大量購入。この重さが満足感。

恍惚に、今日の夜も飲茶、こちらはやや中心地から離れた洗練されたお店。チャーシュー入り肉まん、プリプリな海老餃子、ジューシーな小龍包、締めのマンゴープリン、すべてがうまい!香港はウマ!その後帰宅し、What's good カンファレンスに駆られて語り合いながら濃い一日も終わり。明日は自由行動、どんな偶然がおこるだろう。