
祝!リニューアル!新・博華をFLICK!
西荻北口の「博華」は僕が週2~3は通っていた町の中華料理屋さん。西荻窪は僕が住んでた7年前から随分と変わった街並み。ひとことでいうなら世代交代、はつねも博華も、味は2代目に見事に伝えられ、少しの寂しさを乗り越えるように伝統ある趣きは受け継がれていく。
駐車場においやられて改装中だった新・博華は、適度な狭さもそのままに見事なほど同じレイアウト。この街に50年、昔の開店当時もこんなにピカピカだったんだろうな。チャーハンのご飯一つぶに宿る奥深くシンプルな味わいは健在。店内は馴染みから家族連れまで大賑わいで、むしろ普段は感じ得ない普通の日常の一幕を感じさせる、ほっとする「行き着け」の極みなのだった。

広がり続ける5月第4週。
16日、夜まで落ち着いてDFFワーク。
17日、午前中、カンボジアで絵本による文字教育支援をしているNPO法人「幼い難民を考える会」を訪問。昼にCBC-netの栗田くんから電話があり、eLEVEN18やrtrのヤマモリくんが登壇した、CBC-net OFFLINE@渋谷でいきなりスピーカーを担当することに。UMERICのASHが不在ということで、急遽ニューヨーク話を話すことに。ウワ。60人超満員の会場ながらノリが同窓会風だったので、安心して何とかしのぎきる。その後ナカノくんも合流し、ガボウルで男ばかりの打ち上げ。この日も様々な出会いが。
18日、夜からブックピックオーケストラのウチヌマくんとさし呑み@恵比寿駅前食堂。東京をもっとおもしろくするために、ガッツリあれこれと話し込む。彼は機転と行動力の人、見てて話してて視野はさらに増幅する。
19日、夜からcrablikeのコガさん主催で、「ナフタリンを囲う会」に参加@渋谷。ナフタリンのディレクタの方々、ungraffiの池田さん、ついおとつい一緒に飲んだマチダくん、キクチくんのハイゼアクルーやらが楽しく歓談中、途中から+39さん、96くんのカラテシステムクルーも合流する豪華なカンファレンス的呑み会。トザキさんとI LOVE NEW TOKYOの古手川祐子について語れたのもいい思い出。
20日、一日中某社CSRサイトのFlash作業。呑みが続いてたので、朝までのデスクワークが逆に心地よい、きれいな朝日。SIX APARTのオフィスも手がけるオフィスコンサルタント、須田さんから突然と興味深いお話をいただき快諾。
21日、朝帰り後、風呂に入って午前中に再びdffミーティング。午後に昼寝をして、夜から友達と246カフェの1周年パーティ@青山!前の会社の敏腕WEBディレクタが店長へと華麗に転職し、思わず旅に出かけたくなる素敵なブックショップを切り盛り。普段は明るいCAFE246の一周年を祝うダークエロスで開放的な雰囲気に、ナチュラルに酔いしれるだけ酔いしれた。いい時間をすごしながら、SAVE THE 下北沢に萌える再度登場のナカノくんや元イメソの立山さん、FICCクルーもそこで呑んでて合流、ここでもプチ・カンファレンス状態。WEBの話は出なかったけど。飲酒自転車運転でふらふらと気をつけながら東オフィスへ戻り、徹夜でサービスグラントのデザインを用意。
22日、午前中サービスグラントのご提案@恵比寿ガーデンタワー30階。美しい眺望と仕掛けたっぷりのオフィスに思い焦がれる。疲れがたまって中だるみするも、デザインがそろって完成イメージをJFSさんと共有。午後に石塚から中村勇吾さんやジョシュア・デイビスも寄稿したMIT出版のジョンマエダ本をもらう。これはうれすい!!かえって日本代表にがっかりし、夜からNEXTクルーの久々の再開@三宿叙々苑。壷カルビ、ウマー!僕より一世代上、日本のいい感じな方のカルチャーシーンをまさに引っ張る方々の中で、下っ端の僕はあれこれと吸収しまくり。こんな大人になりたいし、僕らの世代も雨後粋を起こして、いつか恩返しをしないと!
これまでにないくらいここ最近の一日が濃く、様々な感情がうごめく。
始まった今週も、月末の会社のタスクが膨大ながら、すばらしい出会いが続きそうな予感。
2005年の後半に向けて、ふと自分を見失わないように張り切るぞい!

宇田川町のグラフィティ・ミューラルをFLICK!
「街の落書きされた壁をアートスペースにしていこう!」というNPO法人 KOMPOSITION のGRAFFITI MURAL プロジェクト。宮下公園、恵比寿たこ公園、代々木公園に続き、宇田川町(オルガン坂を登ったところ)で、今年の3月に行われました。KAMIさんやKRESSさんたちが参加して、カッチョいいことになってます。
そしてこの夏、再び宮下公園でのグラフィティ・ミューラルが決定!都市の文化的ヴォイドたる宮下公園へのリーガルなボムによって、行き交う人々が街や社会に目をむけ「ストリートは誰のものか」改めて考えるきっかけになれば。ライターのスピリットを間近に感じられそうなボランティアも、募集中!
なお、この活動に参加してくれるボランティア募集をスタートします。興味ある方は、とりあえず気軽にKOMPOSITIONまでメール下さい。お待ちしています。
<イベント内容>
渋谷駅前という絶好の立地にありながら、ホームレス問題や落書き問題など多くの問題を抱える宮下公園。本イベントは、この公園の壁面、ベンチ、ゴミ箱、灰皿などを全面的に塗り替え、アーティストに開放して作品制作の場とすることで、公園をまるごと屋外ギャラリーへと変身させる試みです。
現代の構造デザインにおいて、自由、複雑、不定形、流動的、有機的といった特徴をもつ新しい3次元的な建築構造の創造は、近代の呪縛から建築を解放し、建築という領域を拡張する上で、いまや国際的にもコンテンポラリーなテーマになりつつある。しかし、それを真に合理的に実現するためには、従来の経験的な構造デザイン手法に替わって、力学(理性)と美学(感性)を統合した数理的な形態デザイン手法が必要である。
私が提唱する形態デザイン手法に感度解析手法と進化論的構造最適化手法がある。生物の進化や自己組織化などの原理を工学的視点からとらえコンピューター内で合理的な構造形態を創出するものである。現在、これらを適用して冒頭に述べた新しい建築構造の創造を試みている。その応用例の一つが自由曲面構造であり、もう一つが流動体構造である。この展示は、それらを通して近未来的な建築構造の形態と空間を体験する場となる。
本展では、「せんだいメディアテーク」以降の磯崎氏、伊東氏、妹島氏、西沢氏との6つの建築と海外コンペ案に焦点を絞って、佐々木氏が創造する「FLUX STRUCTURE」を紹介いたします。大型模型やインスタレーション、映像やパネルで再現される作品から、構造家が切り開く建築の可能性を感じていただければ幸いです。また会期中には、氏の構造設計の理論と実践をお伝えする空間術講座19 「建築と構造のディスクール」を併催し、佐々木氏の基調講演と3組の建築家との対談で、建築と構造のセッションをリアルにお伝えします。
2005 年6月1日(水)~7月30日(土)
11:00-18:00(金曜日は19:00まで)
休館日:日曜・月曜・祝日 入場無料
空間術講座19「建築と構造のディスクール」
全3回 当日会場先着順受付(定員490名)

晴れて舞い込んだ5月第4週。
9日、GW明け初日、各方面たまった作業を。とある尊敬する方からひょんなお問い合わせ。僭越ながら自分には適切ではないと思い、丁重にお断りさせていただくも、自分を思い出してくれたことの至福に浸る。巡るご縁。その後、朝まで何かと作業。
10日、午前中ついに恵比寿ハウス(仮)にネット開通!無線LANで毎朝メールが家でチェックできる!夜からノルカソルカミーティング。久々で積もる話。
11日、また異なる尊敬してやまない方からご依頼メールが!テーマ性にも共鳴しノルカソルカで立ち向かうことに。振り返って運命の日?dff仕事も佳境。今月末はすごいことになりそう。
12日、仕事のまにまにBeGood Cafeの更新やら、仲間内のフジロックツアーの段取りやら。夜からふとユトレヒトへ。絵本のほか、『デザイナー誕生 近世日本の意匠家たち』(水尾比呂志 著)を購入。「アート・ディレクター」としての光悦、「アイデア・マン」としての光琳という日本文化の面白い切り口。
13日、夜から『「ターンテーブリズム」の先駆者』タブラ・ラサのライヴ@城南島。あまりの感動に、「そこでしかかけない文章」を実践してみる。
彼の指に感覚が踊らされる。立ち尽くすしかないのだ。ヨツウチの支配のおよばないここでは、彼のルールに従うしかない。次なる音への恐れと不協和音の誘惑。これは胎内の音?瞳孔開きっぱなしでほとばしる戦慄。音のエロス。トランスフロア。次の瞬間、戦場にいた。イマジネーションのワープ。ここにははじまりも亡く終わりもない。
その後、友達と楽しいお食事@Ex'Cafe。劇美味フォンダンショコラ!
14日、朝からファミリーセール@紀尾井町。ラフ・シモンズのエロティックなふわふわパンツを購入、パジャマに!昼からdffミーティング。夕方からリーガルウォールを取り仕切るストリート系NPOKOMPOSITION@道玄坂を訪問。「非営利活動をかっこよく!」というCreativeKomプロジェクトについていろいろ伺い、ソーシャル・クリエイティビティについてもろもろ意見交換。ビートジェネレーションから、ホームレス問題、ひいては荒川修作まで発展する、テンション高めのブレーンストーミングに、またしても必然の出逢いを感じたり。
15日、朝からTokyoArtBeat営業活動@初デザインフェスタ。怒涛の波のあるアウトプットに思いのほか疲れるので、あまり動き回らずTAB営業に勤しむ。そこから生まれる会話がおもしろかったり。午後からBeGood Cafe@代官山で嵯峨さんと入れ替わってアースデイマネーのお留守番。そう、今回より入場料1500円に今回からアースデイマネーが500rまで使えます!素敵レイディーズが作ってくれるオーガニックバーガーがホントに美味!スコールが晴れ上がった夜から、サービスグラントミーティング@恵比寿タリーズ。今週のタスクを確認。
突如と『良寛』の短歌を読み耽った今週、振り返れば様々な対話を思い出す。
終わりなきはじまりのはじまり、張り切るぞい!
道のべに菫(すみれ)つみつつ鉢之子を 忘れてぞ来しあはれ鉢之子
リビングワールドは今年の夏、
栃木・益子町の池のほとりの小山の上で、
展覧会を開きます。
スターネット・ZONEという素敵な場所です。
ただいま、いろいろと制作中。
夏の小旅行をかねて、ぜひお越しください。
2005年7月23日(土)- 2005年8月25日(木)
会場:STARNET ZONE 12:00-20:00 (金曜休 8/12は営業)
栃木県芳賀郡益子町益子 3278
Tel. 0285-72-9661(ビーケーデザインスタジオ)
Tel. 0285-72-9166(会場直通)

城南島のリーテム東京工場をFLICK!
「ターンテーブリズム」の先駆者たるタブラ・ラサのライヴを観に、大森からバスで30分。トラックが蔓延る産業道路を超えて辿り着いたのは、空高く離陸する飛行機が轟々と迫る城南島の海岸。
そこには、リサイクル工場をアート空間にした「Variation on a silence」の舞台、リーテム東京工場がある。坂牛卓によるその建物は誰のためでもなく毎夜ライトアップされ、不思議なほど開放的な人工空間を作り出し、都市の僻地に相応しく控えめに佇んでいるのが印象的。
城南島海浜公園からの朝日が美しい城南島というロケーション、 その彷徨える不便さも確かに体験的アートの一部だった。Variation on a silence は5/29まで開催中。

そのコンセプトのみならず Information Visualization の傑作としても名高い TheyRule を運営している Josh On は、優しい色とキャラクタが可愛らしいWEBプロダクション Futurefarmers のメンバーのひとり。
TheyRule は、「Most Important Election」たる昨年の大統領選挙のときに、様々な引用を並べた示唆に富むサイトをリリースしたが、TheyRule の blog では、そんなソーシャルに関わる事例(特に情報を視覚化したもの)が豊富。「アメリカで最もポピュラーなファーストネーム」の変遷をヴィジュアル化した Name Voyager などが取り上げられている。 ※ちなみに2004年の1位はBOYSがJacob、GIRLSがEmily。
そんな Josh の属する Futurefarmers が、「未来のためにクリーンなエネルギーを!」という Greenpeace のアクションサイト Solar Generation をローンチ!相変わらず可愛いキャラクターが Solar Warrior として Solar World を駆け巡り、エネルギー問題について楽しみながら触れられるサイトになっている 。
ソーシャル・クリエイターによるソーシャル・クリエイティビティ。突き詰めれば情報を的確に伝え、須らくビジョンを共有し、確実なアクションに結びつけるための高度な「コミュニケーション・デザイン」に他ならない。海外には先例はいくらでもありそうだけど、日本には極端にこういうコラボレーションが少ないように見受けられるし、「ソーシャル・クリエーターの時代」にデザインが果たすべきことは、理屈抜きにこうゆうことなのだろう。
第1回のWITHOUT THOUGHTは1999年にスタート、「つり革」をテーマにした2000年、「e-fashion」をテーマにした2001年、「product art」をテーマにした2002年、「ごみ箱」をテーマにした2004年と回を重ねる毎に、世界のデザインシーンに新鮮なインパクトを与えている。
そして、第6回目となる2005年のテーマは「コイン」。自動販売機のコイン投入口の形をした貯金箱や、豚の貯金箱が巨大化したコインライドなど、ふだん何気なくしている自分の動きや、あるがままの身の回りの環境が、プロダクトデザインとなり、見た瞬間「うん?」と思って、「あぁ!」とわかるその瞬間がWITHOUT THOUGHTならなではの醍醐味。そんな新鮮な気付きを持った作品が全31点揃う。
2005年5月21日(土)~6月7日(火)
12:00~24:00
(金・土~26:00)水曜定休
D&DEPARTMENT 東京店
世田谷区奥沢8-3-2
TEL:03-5752-0120
オープニングレセプション
5月20日(金)19:00~21:00
※どなた様もご来場いただけます。
深澤直人×ナガオカケンメイ 東京展トークイベント
日時 :2005年6月3日(金) 19:00 - 21:00
場所 :D&DEPARTMENT東京店
参加費 :1,000円(図録進呈)
定員 :120名(お立ち見になる場合がございます。予めご了承ください)

温かいGW。
2日、つかの間のゆるい出社。
3日、憧れの東雲へ、自転車でプチトリップ。秋元康も企画会議に名を連ねる東雲キャナルコート、「住むことをデザインする」の言葉どおり、24時間営業のイオンが近くでかなりすごしやすそう。TRICOのギャラリーオープンが待ち遠しい。レインボウブリッジは自転車が禁止で、お台場からは帰れず再び晴海通り経由で帰宅。夜からCL、チェルシー! vs リバプール @フットニック、、も、、あー。。。
4日、憧れの二子玉川PEACE CAFEへ、レジャーシートを携えて。NEXTのディレクタカマタさんの奥さんが切り盛りする季節限定のチルアウトスペース。様々な思いが駆け巡った不思議な日、帰ってからも、ぼーっと。トロントのレポートがShiftにアップデート!
5日、憧れの鎌倉へ、大学時代の友人とそのスイス人の彼氏と。由比ガ浜にはいい風が吹いていた。大仏の中に入ったり、悪くないサイトシーイングな休日。なぜか夜から一年来のボウリングで撃沈。バッティングセンターもサンダルで撃沈。その後、健気な友達と呑み@毎度の恵比寿駅前食堂。今日も魚が旨い!
6日、つかの間のゆるい出社。夜からバックミンスター・フラー『宇宙船地球号操縦マニュアル』の翻訳者であり、横浜トリエンナーレのキュレーターもとめるつ芹沢高志さんのお話を聞きに「Asahi cafe night」@浅草。内沼くん率いるブックピックオーケストラも文庫絵葉書で出店、盛況の様子。終了後芹沢さんに翻訳という行為について尋ねたりして嬉しかった。
7日、炒飯@かに炒飯の店のあと、『愛の神、エロス』@bunkamura。最近の特に気になる「エロス」について巡る巡る。特にウォン・カーワァイ作品での「僕の手が知ってますから。。」で涙溢れる興奮。その後、BLOC PARTYライヴ@クアトロ。今年上半期の圧倒的へヴィローテなだけに感動も一入。夜に再び炒飯@神楽坂「りゅうほう」。個人的には神がかった塩ラーメンのスープがハイライト!そして再びボウリング@恵比寿ボウル。「親指の抜けが悪い」せいにして撃沈。そんなある土曜日のプチ・クロニクル。
8日、書き出せずにいたトロント&NYの日記を、GWの最終日に1日かけて完結。
さまざまな温かい空気の中で、自分の知らない感情・気持ちが移ろう。
旅の反動はアウトプットとともに糧となり、更なる新しいテーマが浮かび上がってきた感じ。
夏に向けて、張り切るぞい。

モグリ脱出の4月第5週。
25日、引越し以来アンプラグドな我が家。5/10にネット開通のお知らせ!夜から特区の原稿執筆@ディキシー。
26日、夜から特区の原稿執筆@TOWER CAFE。やっとこさ活躍し始めるPowerBook。その後、サービスグラントミーティングでいろいろ確認。
27日、ゴールデンウィーク前の区切りの作業をガッツリ。
28日、いよいよ初めてのCBCNETポスト!記念すべきネタは、ni9e blog と KOMPOSITION。夜からTokyoArtBeatのコウスケくんとアートフルな呑み@恵比寿駅前食堂。偶然、サービスグラントのNICEチームがミーティング中(呑み屋で)、mamagotoの門倉さんやアースデイマネー嵯峨さんたちと合い席して乾杯。その後様々に知り合いが入り乱って、2時に帰宅。こうゆうご近所らしい夜ってステキ。
29日、伊勢神宮、熊野めぐりを目指したゴールデンウィーク初っ端、諸所の都合により断念し、空白のみどりの日にガイアシンフォニー第5番をみない?とのありがたいお誘い。 正直はじめて見たガイアシンフォニー、第5番は過去の作品が時を経て交錯する興味深い展開だったので、今のソーシャルな文脈にいかに重要なものかをしっくり理解した。これでもぐりからひとつ脱却?友達のライブ@OFFICE外苑前、スペシャルアザーズ@セコバーとはしご。ビバ音楽。
30日、ゴールデンウィーク!ということで、アカデミーヒルズ(めくるめくITの戦場であり、ブルジョア的プチセレブな大人のための優雅なる空間、エントランス2000円!)のライブラリーカフェで、霞む広大な東京を望みながらカール・マルクス『資本論』を読む。様々な文脈で引用される基本的古典にやっと触れだす難解な午後。知的奮闘、頭痛い。
1日、昼から膨れ上がったTokyoArtBeatミーティング@TOWER CAFE。LOHASとアートが自然と結びつく、澄んだ空気は出会うべくしての出会いを実感させる。夕方からサービスグラントのデザインの作業をしたりゆったりと。夜、数少ない後輩風なヤリミゾくんと呑み@恵比寿駅前食堂。ドロケイの話をしたり、まったく童心な2人。
旅の反動がなお後を引くGW。休むときは休んで、張り切るぞい。

朝6:00起床、顔を洗い帽子をかぶる。Heavyw8のTシャツの上にWKのジャケットでいざ帰国。帰りの飛行機はあっという間、オトコ二人組みだからって狙いをつけられたかバゲッジクレームでちょこざいな犬に何度となく嗅がれようと、何とはなしに無事日本に入国。空港で栗田くんとがっちり握手をして、ウトウトと東京の日常へと戻る。
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あれから1カ月後という遅れた日記のアップデート。かつてないインプットを重ねた旅の反動は、時差ぼけから回復した今となっても漠然と続いている。インプットによる創造は、自分がどうありたいかという本質的な問いかけを鋭く突きつけ、それに受け答えるべく自己認識の深化が進んでいるのがわかる。興味の対象は、こうして少しずつダイナミックに広がり続ける。
気付かされたのは、ニューヨークと東京はアメリカと日本の関係を表すように通じているということ。孕んでいる矛盾や大衆を扇動するイデオロギーが、どことなく似かよってる。錯乱するニューヨークは、更なるジェントリフィケーションを進めるが、それに対してマルチチュードも何らかの形で声なき声を叫び続けるだろう。そこに影はなくとも、それに耳を傾けなくてはならない。
そして今、目の前には錯乱の東京が広がっている。と同時に、東京を面白く変えていこうとする心地よい声も聞こえてくる。強く暖かいその声を颯爽と拾い集めながら、まだしばしトーキョーをガフっていこうかなと思ってます。
栗田くん、誘ってくれて改めてありがとう。いろいろ話せてホントによかったです。
そして出逢ったすべての方々に、感謝を。
PS
2年後の自分へ。
その時はアムステルダムへ。

8:00起床、朝マックをしてアパートから歩いて Chelsea へ。W24stのギャラリー街には、GAGOSIAN GALLERYやMARY BOONE GALLERYなど、倉庫を改造した天井が高いハイソなギャラリーが立ち並ぶ。それでも点々と自動車工場も紛れ込んだ多目的なストリートは、外は雑然と、中はホワイトの閉じられた異空間という大いなるアートの装置に加担していた。GAGOSIAN GALLERYでは、ダミアン・ハーストの「THE ELUSIVE TRUTH」展。「映りこみ」の美学とも言うべき、写真と見まごう圧倒的写実力はその被写体を現実から引き離し、「とらえどころのない真実」を浮かび上がらせていた、、なんて言ってみた。

他にもSTELLAN HOLM GALLERYのTILL GERHARDの「DAS WIR GEFUHL」展が目を引いた。美しく幻想的な世界をグラフィティのような手法で、優しくそして力強く彩られた絵画を前に、美術的な体験として呆然と立ちすくむしかなかった。扱う作家やテーマはもちろん、それぞれのギャラリーのオフィスのポリシー(例えば書類の整理の仕方など)も、エレガンスだったりフレンドリーだったり多様で飽きさせなかったが、W24やパリのルイズ・ヴァイスのような、ストリート単位でのアートシーンの盛り上がりは、ストリートが入り組んだり分断されている東京では、どうしても難しいのだろうか。

Chelseaから東、スケッチブックを求めて世界堂のような文房具屋SAM FLAXまで足を運ぶ。中々よいのが無かったけど、ペンやら何やらいろいろと子供のように買い込む。途中ハードコアなグラフィティトラックに鉢合わせ。あれは、ライターにお願いしたものなのかそれとも?

再び Lower East SIde に上陸。WK INTERACTを扱うSTUDIO101へ。Tシャツ、ジャケットなどの服から、小物を扱う店内にはWKのペイントが所狭しと覆われ極上のモノトーン。驚いたことにディスカウントまでしてくれた気さくな店員がWKその人。憧れの人がこんな近くに!

WKの作品が描かれたシャッターの下には、普通におっさんが日常として座っている。このアートとストリート、クリエイティビティと生活の自然な融合が、何ともニューヨークらしいというかかっこよいわけで。

再度立ち寄る reed space で Heavyweight のTシャツとMadeマガジン(存在感のあるゴールデンな製本のアートマガジン)を購入。店員をしてたstapleのアンドリュー君と談笑、TokyoArtBeatフライヤーをここにも。

そして再び乗り込むBedford。今日お会いさせていただくのは世界の Graphic Havoc !! Prefuse73やTriple 5 Soulをはじめ、言わずもがなのうっとりするグラフィックを生み出すブルックリンの震央!今日も快晴、遠めにマンハッタンが霞みながら、住所どおりの巨大な倉庫街へ、いざ。気付けばMATZUさんのおうちと劇近し。

表札でその名を見るにつけ、興奮がやまない。倉庫の3階の広い空間には、4人の個性が凌ぎをけずるスタジオ、プリンタはエプソン。特に背が高く細身の Derek は、TOMOYA SAITOギャラリーでの「Derek Lerner Exhibition」で感動したこともあって(作品を買っておけばよかったという後悔もあって)、感慨も一入!大漁のステッカーのほかCDとかを頂いた。これもインタビュー(っていうか雑談)はCBCにアップ予定。

作風が違えど常にクオリティの高いヴィジュアルをリリースし続ける4人のハーモニー。話し方も持ってる雰囲気もまったく違うのだけど、そのスタイルを高い次元で信頼しあうで生まれるグルーヴ感こそが、彼らのパワーの秘密なんだろうなと、妙に納得した。GHもMATZUさんも暮らすブルックリンという街の魅力、そんなブルックリンのアーティストを集めた作品集 718:brooklyn new style を購入。その冒頭にはかくありき。「ブルックリンに来てくれ、そうすればわかる。」

明日早朝には帰国、ニューヨーク最後の一組は Design is Kinky の Semi-Permanent 2004 Bookで表紙を飾った LIFELONG FRIENDSHIP SOCIETY。日本人のカオリさんが属する映像も手がける4人組みのデザインユニット。ユニット名がかなり素敵だけど、その雰囲気は家のような居心地のよいチェルシのオフィスにも表れ、ベンチでまったりとインタビュー。ここでもメンバー4人の個性が光っていた。カオリさんもレイさんやMATZUさん同様、ふるいにかけられてサヴァイヴしているという強さを秘めていて印象的。それでも「髪を切ってもらうとか、そういうのは日本人の方がいいかな。」と言っていたが、それには何となく頷いたのだった。

NY最後の夜は、Florent @ Meat Packing District、 憧れのソーシャル・クリエーター、ティボ・カルマンのデザインによる庶民的な24時間ダイナーは、エロスなピンクの店内に溢れんばかりの人々。メニューからして可愛いく、さらにチキンサンドが絶品!サイドメニューも文句なしで縁もたけなわ。張りもすっかり切れて久々のアルコールを片手に、「グラハヴォに会っちまった!ヤバくね!!」と興奮の最後の夜を、そしてデザインに溢れた旅を締めくくる。
戻って荷づくりをし、寝付けないのでNYにまつわるグラフィティの論文を読み返したり、ウィトゲンシュタインを読んだりこうやっていつのまにか夜も更ける。
明日は6:30にアパートを出発し、いよいよ日本へ帰国。
バゲージは溢れんばかりにパンパンだ。

朝8:00起床、友達と一緒にクィーンズからSubway。デリでコーヒーを二つ買って僕にひとつくれたその姿は優しさと凛々しさに満ちて、ホントに背の低いその子がとんでもなく頼もしく、とてもグっときた。某経済番組のNY情報のディレクタという、大学時代からは思いも及ばない華麗な(そして大変な)仕事のため、次なる企画を考えながら59stで降りていった。

なんとも豊かな朝帰り、何だか惜しいと散歩にでかける。向かったのは都会派なブライアント・パーク。キレイに整いすぎているこの公園は、ニューヨークでも有数の監視システムが敷かれているという。その公園を見下ろすように、ウェブ・ブランディングの際立つ Bryant Park Hotel がそびえる。フロントまで入れてもらったが、D・チッパーフィールドによるミニマムで上質なスペースは、エロテッィクな期待感が溢れて出ている感じ。その後、コルビュジエ、ハリソン、ニーマイヤーのうち「いったい誰が作ったの?」とCASA BRUTUSで煽られた国連本部ビルを、外野から眺めたり。

栗田くんと合流し、SOHOへ。2時にTRONIC STUDIOのレイさんと待ち合わせ、その前に本屋でBlack Clock(デザインの行き届いたリテラリ・マガジン)、foam(アムステルダム発、コンセプチュアル・フォト・マガジン。)、 BIDOUN(ニューヨーク発、中東のカルチャー誌)などを購入。特にBIDOUNはエディトリアルデザインが秀逸、「イランのひげと政治」とかコンテンツも充実。ロンドン、フランクフルトなどの情報と、アンマン、テヘランからの情報が同列という新鮮味。ZAKKAでも、最新のARKITIPとBOOK(アイルランドとブルックリン、36週にわたり世界を駆け巡ったスケッチブック)を買い込むと、既に鞄が大変なことに。ZAKKAにはTokyoArtBeatのフライヤーを置かせてもらった。ちなみに『錯乱のニューヨーク』のゴーストライターたるレム・コールハースによるPRADA NY店のショッピング体験は、観覧者としての自分にはあまりリアルじゃなかった。試着してないし。。

レイさんは普段は広告代理店AKQAのGlobal Creative Director として働いていて、TRONICはサイドプロジェクトという華麗な身のこなし。SOHOに出来たばかりのAKQAの新オフィスは広く開放的なワークプレースで、曰く屋上も使い放題という、羨ましいというか相応しい至高のクリエイティブ環境。近くのレストランで様々な話を伺いながら、確かなキャリアに裏打ちされた自然と伝わるデキる大人のダンディズム。お話の内容はいずれCBCにアップ予定です。

5時に、ニューヨークで活躍する日本人ペインターMATZUさんにお会いするため、Brooklynを貫くL線でBedford Aveへ。摩天楼を遠くに望むこの界隈は、「1km四方にFUTURAやKAWSたちが普通に住んでるよ。」とMATSUさん。マンハッタンの外側は、空が高く淀みのない居心地のよさを発揮し、ここだったら暮らしてみたいとホントに思わせるほどニューヨーク(≒マンハッタニズム)へのネガティブな印象は一気に消え去ったのだった。途中のTriple Crown Barでは、SHING02もライヴをしたBedfordの溜まり場、近日中にMATZUさんが外壁にペイントするとのこと。

MATZUさんのアトリエを兼ねた自宅に案内していただき、そこかしこから出てくるお宝に目を奪われる。「これはあいつがくれたもの、これはあいつが書いてくれたな。」と、コミュニティの誇りに満ちたピースな雰囲気が伝わってくる。ビール片手に「デザインへの愛が、あるか」みたいな話で盛り上がったり、一緒にDELTAやBANKSYのサイトを見て「やっべ~、これ!」と叫んだり、至福のひととき。こちらもCBCにアップ予定。

MATZUさんの作品は多層の色とオブジェが重なりながら、それでいてぱっきりと優しくそのオブジェが見えてくる感じで、思わず「どの瞬間に作品が『完成した』と思いますか?」と訊ねてしまった。「うーん。。『あ、今出来た』っていう直感かなー。」とさらりと答えていただいたけど、それは当たり前のようにそういうものなのだろう。
取材を終えたCBCクルーは、高揚と帰り道もデザインについて語りとおしていた。偶然にも飛騨高山に縁のあるお二人、今や巡ってニューヨークで活躍する日本人の芯から感じる力強さが、心に残った。
いい疲れが残ったまま就寝。また明日。

6:00起床、空港までタクシーで。12:00にニューアークに到着。NJトランジットでペン駅へ、EXITから望む初めてのマンハッタン、その第一印象は喧騒そのもの。東京に勝るとも劣らない、雑多なレイヤード。宿泊先のアパートメントホテルのある、36stの西側9aveと10aveの間まで、そんなアーバンスケープをスーツケースでごろごろと。12aveがハドソン川沿いなのでここまでくると喧騒から離れる。ガイドブックによると夜は10aveより西は治安が悪いらしいが、昼間はそんなでもない。アパートメントホテルは、黄色とオレンジのポップな壁紙で、炊飯ジャーや食器も一揃い、生活感漂うマンハッタン・アーバンライフ。今日は取材のアポイントもなく、夜から大学時代の友人と遊ぶ約束だけなので、それまでタイムズスクウェア、グラウンドゼロ、バッテリーパークを目指すことに。荷物を置き、軽やかに街へ出ると、錯乱のウェスティンホテルが目に入る。秩序あるグリッドに、錯綜するポストモダニズムの断片。

ニューヨークのひとつの象徴であり、マンハッタンを照らす光源であるタイムズ・スクウェア。四方取り囲む規格外の大型ビジョンからは絶え間なく膨大な情報が流れ、バーチャル・リアリティの中で時を止められた錯覚に陥る。ブロードウェイと42stが交わったその瞬間から、オートマティックに多様なニューヨーカーの有機的断面を表象し、故にジェントリフィケーション(高所得層による都心再定住=低所得層への抑圧)の壮絶な舞台をも体現したその一角には、刹那にニューヨークと同化する観光客のためのエンターテイメントが成立していて、まるで東京ディスニーランドにいるような、「これってリアルな街じゃないよな」的ギャップを感じてなんとも居心地が悪い。文字通り様々な歴史を重ねたタイムズ・スクウェアにおける、公共空間としての機能の歴史的変遷は、ニューヨークから帰ってきて発売された現代思想2005年5月号「公共性を問う」に詳しい。

いよいよグラウンドゼロに向かうため、「Subway」へ。Style Warsから早、という年月とともに、落書きのないキレイな表面。それでも暗い感じがするのは、この都市をつなぐ地下空間が写真も迂闊に撮ってはいけない程の目にみえない規律に保たれているからなのだろうか。(それは後で知ったことなのだけど。)社内には「SCRATCHITI(スクラッチティ)」と呼ばれるガラスをこするグラフィティが。時間がかかるリスクがありながら、クリエイティビティの発揮しにくいその無理のある手法は、逆に荒々しい粗野な対抗の痕跡として胸に刻まれる。

そして、たどり着いたグラウンド・ゼロ。911以来の戦場の最前線さながら!?と思い描こうとした魂胆とは裏腹に、あの日、テレビで呆然と釘付けになった「出来事の記憶」はどこかに追いやられて、目の前に広がる工事現場としての無の空間に、震えや感慨が一切無い事実に打ちのめされる。作られた十字架のモニュメントで記念写真を撮る人々、あの日あの時この場所であの出来事にでくわしていないのなら、僕らはいつまでも傍観者としていることしかできないのだろうか。この先ここにできる何か新しいものは、この事実を更なる上乗りで越えようとしているけど、むしろこの「無」の経験を育むことが、感情のリ・セットとしてのパラダイムシフトに貢献するように思える。(結果的にこのまま何年も放置される可能性もあるみたい。それはそれで来るべき文化的空洞化の宿命なのかも。)
もはや最前線は、ここではないのだ。

その後自由の女神を望むバッテリー・パークへ。あくせくとした観光シーズン、野良リスが蔓延る公園のベンチ、歩き疲れてチルアウト。イタリア人のアメリゴ・ベスプッチに由来するアメリカという国の名前、オランダ人がデザインしたニューアムステルダムから始まるニューヨークの歴史、アメリカ建国100周年にフランスから贈られた「自由」の女神、何て思いが交錯する。今のUnited States としての国家のアイデンティティが "Diversity" であるという抱えるパラドックスはいかにも根深そうだ。

時間もあるので Lower East Side まで宛てのないハングアウト。所々で切り出す「都市のテクスチャー」、ニューヨークにおけるそれが、僕にとってはどうしてもグラフィティだった。市庁舎の荘厳な建築を過ぎると、漢字が英語に勝るチャイナタウン、そしてリトル・イタリーへと街のタイポグラフィがブロックごとに様変わるのだが、その劇的なアーバンスケープの変貌にグラフィティはしっくりと溶け込んでいた。「マルチチュードの表現」としてのグラフィティが関わるものが言語ならば、確かに英語より深い「もう一つの文化」を生き生きと物語る、声なき声なのだった。

Lower East Side は馴染みの supreme や、エログロカルチャ誌 Vice のショップがあり、WK INTERACTの作品にストリートを歩けばあたる、重要なカルチャースポット。それでも対ジェントリフィケーション闘争はここでも起こっていて、ストリート系ギャラリー reed space がかろうじて残る Orchard stでも、シーンを牽引した alife や SEVEN は立ち退き、もの寂しさの残る街並みになっていた。右の写真はni9eの「グラフィティ・アナリシス」で登場したhellのボミング。あちらこちらに。

タクシーでアパートメントホテルに戻り、夜から友人と再会!ボーイフレンドのユダヤ人アビーの車で夜のマンハッタンを縦横無尽。カーペットクリーナーの仕事道具が占領する後部座席の切迫感がリアル。掃除機越しに4年振りの積もる話は尽きない。ハンバーガーをトライベッカで食べた後、栗田君とバイバイしてクィーンズのおうちへ。美しいクィーンズ・ブリッジからの光景を過ぎたどり着いた開放的な2LDKは、映画で観るようなグッド・アトモスフィア。朝までお互いの近況、仕事観、価値観、場所は違えどシンクロするGENERATION Y。
こうしてニューヨークにすんなりとオリエンテーション。
明日からいよいよ取材がスタート、ドキドキ。

いよいよFITCも最終日、アオイケさん、yugoさんが登場。会場まで初めて地下鉄を利用して会場へ。最後までよい天気に恵まれ、外を歩くのが清々しい。やっと落ち着いて街並みを見れる心の余裕。ある芸術家がニューヨークに疲れて移ってきたやら何やら、帰ってきてから様々なテクストでやたら目に付く「トロント」という空間にいくばくか呼ばれた感覚になったのもこの頃。とはいえ、明日早くにはニューヨークへ移動という強行軍。

いよいよアオイケさんのセッションがスタート。全て英語。CATMAN、ペレストロイカからソクラテスシリーズまで、時に知的、時におバカな洗練されたウィットネスに魅入る。LIMITED(=効率よく楽する?)というプレゼンながら、アウトプットの作りこみはこの上なくハンパないのだった。
そして、大トリyugoさんのセッションでは、「ロジックのコンテクストを、シフトしよう」という提案とともに、「特定の活動に対して、特定の適した Form を与える。 人から聞いた言葉だけど、"Form giver" でありたいという感じかな。」という言葉がとても印象的だった。「フォーム・ギヴァー」とは敬愛するsuperfamousのtitleタグにも見受けられる、どうやら建築におけるル・コルビジュエに向けられた「形態の魔術師」のような意味合いだったり、空間デザインにおける「アフォーダンスを与える主体」に近い概念のようだけど、そこに徹しているからこそ用意された新しいロジックに紡がれた Form は、華麗なアフォーダンスを帯びてわれわれを魅了するのだろう。フラッシュの方向性を結果的に進化させた張本人として、クリエイティブ・フロンティアに立ち向かうその姿はマイペースながら凛々しく、「オレもやってやらぁー。」と刺激される Good なものなのでした。その場で宣伝していた「自社サービスプロジェクト」の2ヶ月以内リリースがホントに待ち遠しい。

カンファレンスも無事終了し、怒涛のインプットの連続に反芻する余裕も無いまま、夜から “ActionScriptの神”コリン・ムークのおうちでホームパーティという幸福。WEFAILTシャツを身にまとい出迎えてくれた小柄なコリン。驚いたのは部屋の一面に飾られた色鮮やかな絵画!ジョシュア・デイビスもそうだけど、際立つ審美観から生み出されるプログラミングだからこそ、美しいアプリケーション体験が生み出されているのだろう。ここでもさまざまなクリエーターが交錯し、名残惜しいピースな夜が過ぎてゆく。
こうしてFITCを巡る濃密な3日間は幕を下ろしたが、グラフィックデザインやビジネスモデル、マルチメディアユースにいたるまで議題は非常に多元的だったといえる。それはフラッシュというひとつのクリエイティブ・ツールが、その可能性と魅力で各分野のいろいろな才能を惹きつけるプラットフォームへと進化してきた証だろう。3日間のうちに幾重にも重なったインプットは、ウェブクリエイティビティに関わるものそれぞれにとって、「ウェブのその先」を描くための示唆に富むヒントとなったにちがいない。(以上SHIFTよりコピペ)晴れて、僕にとっても、そう。
「カンファレンスの機能って何だろう?」と前のWhat's Good Conference @ 香港にまつわるセミナーで戸惑った記憶があるけども、今回は自称日本をレペゼンするメディアとして=(コミットする側)としてFITCに関わって、その「移動と集合」、それ自体に孕むクリエイティビティの有機的な連鎖が至るところで創発される場なのだとリアルに理解できた。「今々、おれおれこうゆうことやたいわけさ」と嬉々と語るスピーカーたち、才能溢れるクリエーターが交わるそこかしこで広がるデザイン談義は、どうしても聞き耳を立ててしまうのだけど、ここではそれは決してオーディエンスからは遠い声ではない。
とはいえ、憧れのヒーローたちと直に相まみえ興奮するも、自分との歴然とした“差”を感じてしまう挫折にも似た感覚、加えて拙い英語で自分の思いを十二分には伝えきれないまどろっこしい悔しさ、それらを否応なく突きつけられた「集合する場」としてのカンファレンス体験を振り返る。当時の日記を今読み返しても、その焦燥はじんわりと伝わってくる。それでも一気に体系が見晴らせたこと、そうはいっても彼らと案外近いところにいること、そしてウェブ・クリエイティビティの向いている方向に、自分たちもシンクロしていることを確認し、今となっては発起する。yugoさんの言ってたことが少しずつリアルになり、誰しも「これからが面白くなる。」と口を揃える2005年4月。強烈なインプットはしばし自分を凹ませるが、その未知なる凹みとの闘いこそ成長の証なのだった。
ありがとうトロント!そして、明日からは錯乱するニューヨーク。

FITC2日目も朝から精力的に動き回る。SHIFTでは取り上げきれないほど、名だたる面々による思い思いのプレゼンテーションの連続。その空間は表現者としての個性的なクリエイティビティが凝縮されていて、オーディエンスとの対話の本気度が伺えるところだった。例えば、エログロの極みを魅せるフォトアーティスト Margot Quan Knight のプレゼンテーションは、期待通りの差し迫るサブリミナル的シークェンス・コラージュ。それでいてロジカルなのが不思議。
GAFFLING TOKYO 的に大きな収穫だったのが、ICOGRADA会長、ロバート・L・ピーターズのセッション「Future by Design」。「現状」を告発するフォトグラフィやAdbusters的カルチャージャミングなビジュアルと、マーク・トウェインからマーシャル・マクルーハンまでデザインから文化思想に至る壮大なフレーズを、ひとつの文脈でマッピングする曼荼羅的プレゼンテーション。(そのシート、彼のご好意で自由に配布可能、こちら(1.77MB / PDF)から是非とも右クリックから「対象をファイルに保存」でダウンロード!)Creators' Social Responsibility を改めて問い直す内容もさることながら、それに傾聴し、拍手喝采を送るオーディエンスの意識の高さに、胸を打たれる。
翌日に直接に話せる機会があったが、その時は日本の社会問題に関わるクリエイティブの現状を少し憂いながらも(2003年VISUALOGUE@名古屋にも来日している)、少しずつよい方向に変わってきていることを共有できたのが大きい。たまたま休憩時間に、WWFTのマイク・チーナとNPOのためのクリエイビティについて熱く(拙く)語ったが、もはや海外では社会問題が身の回りの日常になっていて、クリエイティブなコミットメントも当たり前の感覚になってきている。それでもぶちあたってしまうジレンマとそれを乗り越える方法などについては、今もマイクとメールで交換中。後々、「ソーシャル・クリエーターの時代(仮)」としてまとめてアップできたら。

続いて presstube のジェームス・パターソンのプレゼンテーションは、時差ぼけの眠さを吹き飛ばすみなぎる笑い。「スモールなアイデアが集まると面白くなるんだよねー」と彼は言うが、その組み合わせの妙は彼にしか見えていないセンスだろう。大盛況のデビッド・カーソンのセッションが終了し、この日のパーティはFLUX@REPUBLIK。さながらFITCのスピーカー同士のサロン的寸評会。
ここまでの道すがら、タクシーの運転手(偶然、日本人ドライバ)の方から「関東で大きな地震があったみたいだよ。」と伝え聞き、社内の空気がよどむ。各方面に連絡し、大したものではないことを確認し安心するも、時事的に笑えなく後味悪い。その後ムッチリセクシー系フーターズでyugoさんたちと乾杯。こんななかなかあり得ない幸せな状況に、高揚とまどろんでいい気分。
今日もタクシーで帰宅、気持ちよくバタンキュ。
そして明日も朝から!

いよいよ今日からスタートのFITC!ちなみにFITCとは Flash in the Can の略。in the can とは「ほやほや」くらいの意味なのかな?今年は頭文字だけでFITC。今年で4回目を向かえ、スペインのOFFF、アメリカのFlashForwardと並ぶFlash祭典の最高峰。
衝撃を受けたサイトをつくった人たちとあい見えるという光悦。昨年のレジェンド、WE FAILや、類まれに奥深いクリエイティビティを提供するgroup94とかがいないのが意外だけど、9日、マルコス → Oculart(ひと目惚れ突き放し系) → ni9e.com(デジタル系ストリートボンバ) 、10日、Tom Muller (from 「憧れの」 kleber) → Robert.L.Peters (ICOGRADAの長にして、もはやソーシャルクリエーターのイコン) → presstube (手づくり系1コマのゆるゆるデストラクティブアニメーション・フリースタイラ) 、11日は、青池さん・ダ・リミテッド → ジョシュア・デイビス(何たる感動的威圧感!) → 中村勇吾さん(洗練された脱・ロジカルのフロントランナー)と、ラインナップに食傷気味の満足度。結構時間がかぶらないけど、コンプリートできるのか?頭の回転が追いつくのか?ちと、テクニカルな方々は存じ上げないので、そっちもがんばらないといけないのか??壇上に上がる蒼々たるクリエイティブ・エグゼクティブたち、圧倒されることなく五感をフルに立ち向かう極めて「対等な」オーディエンスとのトーク・ジャム・セッション!そのありあまる充実ぶりはShiftのレポートを要チェック!
トロント、オンタリオ湖に面するウェスティン・ホテルの会場に馳せ参じた日本人は、スピーカーのyugoさん、青池さん、青池さんの奥さん、マクロメディアの太田さん、そして栗田くんと僕という6人だけ。セッションの合間では、タバコゾーンでまったり談笑したり、雲ひとつない晴天の下、サンドウィッチを食べたり。

カンファレンスといえば夜はパーティ!初日はBRIDGE@リノベされた教会。ステンドグラスから既にエロい空間にアートが展示されていた。時間と共に溢れる人込み、最大のハイライトはライブアクト by WWFT / WeWorkForThem!ミニマムな音源に合わせた圧倒的ビジュアル・アイデンティティ攻撃がオーディエンスを魅了する。パーティーもアフター、昼になんとなく仲良くなったOculartのジェフとも、「マニキュア素敵~」みたいなまったりトーク。栗田君はWWFTを感動の対面、日本の個人サイトが華やいだあの頃、submthod / designgraphik のマイク・ヤング、True is True のマイク・チーナは僕にとっても永遠のヒーローで、彼らとの距離感の近さに足のすくみを飛び越えて、高揚とカタ言トーク。外に出ると、先に日本にも来ていた processingのベンとケーシーが太田さんとFlashについて語っている。そこも一つのパネルディスカッション@FITCなのだった。
タクシーで帰宅、なんだかんだ呑みすぎててバタンキュー。
また明日も朝から!

いつものように、徹夜で朝を迎える。引越しも重なり、洗濯機と冷蔵庫をリサイクルに出す。眠れずに、NY行きを強く動機付けたNYC・アンダーグラウンド・ムーヴィ『Style Wars』を復習したり、覚めやらぬまま迎えた出発の日の朝。「自分の仕事をつくる旅」と銘打った今回の旅路、4/8~12はトロントにて、CBC-net特派員としてFlashカンファレンスFITCを取材、4/12~4/15まではニューヨーク、数組のクリエーターの取材という、デザイン・コンシャスにとって夢のような7日間。
午後1時にCBC-netの栗田くんと渋谷での待ち合わせ、午前中忘れ物を取りに会社に戻ったり慌しく、完璧な荷造りが完了したときにはすでに時計は12時を回っていた。行く前からすでに重いバゲージには、BRUTUSやCASA BRUTUSのNY特集やら、デザインの現場やら、香港でよぎった「次はニューヨーク」という確たる思い入れを紡ぐ、参考書籍の数々。リムジンバスでゆったりと成田に到着するも搭乗時間を履き違え、シャトルにはギリギリのスライディングドア。
フライト中、ジャン=ボードリヤール×ジャン=ヌーヴェルの対話によるテクスト『les objets singulier - 建築と哲学』と知的格闘。「世界の終わりの震央」としてのニューヨークにあって、「(WTCは)終末と終末の達成という二つのことを語っている。」と911以前のテクストの緊急の告発に、レトリカルなスリルを感じる。呼ばれた感覚のニューヨークはまだ4日後。
12時間のフライトを終え、トロントへの経由地、ニューアーク空港に到着。指紋と顔写真を提出する物々しい入国審査、就職活動時代のスーツ姿のパスポート写真は、必ず審査で引っかかる。確実に香港よりもイングリッシュがスピーディで、じわじわと「アメリカに来た感」は感じつつ、それでも「外国に来た」という独特の高揚感は意外なほど全くない。
トロント行きの飛行機は3列のやたら狭いもの、空港からはバスでホテルまで直通。ここまでドア・トゥ・ドア、24時間の大移動。初めて訪れたトロント、ニューヨークの下調べは周到ながら、トロントには差別?と思えるほど事前情報をもたずにやってきたので、ニュートラルな視線で目の前に広がる街を捉えてみる。それでもそこにあるのは移動の事実だけで、ホテルのベッドで疲れを癒しながら、「仕事」@トロントの余りにもあっさりとしたチューンインに自分で自分に驚く。
いよいよ明日からFITC!
昨年 SCAI THE BATHHOUSE にて個展をおこなったポル・マロをはじめ、国内外で注目を集めるアーティストたちが、東京湾岸、羽田空港対岸の人工島に立地する完成したばかりのリサイクル工場という空間=環境に介入し、作品を立ち上げる、期間限定のアートプロジェクトが開催されます。
会期中(5月15日14:00~)には、ポル・マロによるアーティスト・トークも予定されております。
[参加作家]
刀根康尚/クリスチャン・マークレー/近藤一弥/ポル・マロ/710.beppo/平倉圭
□ 会期:2005年5月13日[金]→ 29日[日](会期中無休)
□ 開館時間:13:00→19:00(日曜日は12:00→17:00)
*入館は閉館の30分前まで。
*5月13日[金]はイベントのため18:00までの開館となります。
□ 会場:リーテム東京工場(東京都大田区城南島3-1-9)
□ 入場無料
□ 交通手段:
東京モノレール「流通センター」駅、京浜急行「平和島」駅、JR「大森」駅より、
いずれも京浜急行城南島循環バス、「動物愛護センター」下車すぐ。

4/9~11まで開催されたFITCのレポートが、SHIFTにアップされました。
「仕事をつくる旅」と銘打った、トロント~ニューヨークのクリエイティブ・トリップ。
コミットして楽しんだ挙句、文章を書いてお金をもらえるなんて、、この上なく幸せです。
CBC NET : Yoshihiro Kanematsu ということで、ちょくちょくCBCにもポストしてます。こちらもぜひ。

東雲のCODANをFLICK!
晴れた今日、自転車で銀座→築地→晴海→東雲とプチトリップ。
うわさのCODAN住宅、気になった2、3街区はそれぞれ伊東豊雄、隈研吾両氏でしたか。。
ポップとシックが折り重なって人工的すぎない柔らかい印象。意外と人も多い。
移動したTRICOも限定オープン、すぐ近くには24時間営業のSinging イオン!
デッキのテラスが素敵で、夜のライトアップで一段と魅力的になるよう。
※既に海外のデザインを学ぶ学生がツアーのようにみにくるらしい、、(trico店員、談)
どこまで開発が続くのか、ウォーターフロント的アーバンライフ。
最寄は有楽町線辰巳駅、お台場もすぐ。



