
いつものように、徹夜で朝を迎える。引越しも重なり、洗濯機と冷蔵庫をリサイクルに出す。眠れずに、NY行きを強く動機付けたNYC・アンダーグラウンド・ムーヴィ『Style Wars』を復習したり、覚めやらぬまま迎えた出発の日の朝。「自分の仕事をつくる旅」と銘打った今回の旅路、4/8~12はトロントにて、CBC-net特派員としてFlashカンファレンスFITCを取材、4/12~4/15まではニューヨーク、数組のクリエーターの取材という、デザイン・コンシャスにとって夢のような7日間。
午後1時にCBC-netの栗田くんと渋谷での待ち合わせ、午前中忘れ物を取りに会社に戻ったり慌しく、完璧な荷造りが完了したときにはすでに時計は12時を回っていた。行く前からすでに重いバゲージには、BRUTUSやCASA BRUTUSのNY特集やら、デザインの現場やら、香港でよぎった「次はニューヨーク」という確たる思い入れを紡ぐ、参考書籍の数々。リムジンバスでゆったりと成田に到着するも搭乗時間を履き違え、シャトルにはギリギリのスライディングドア。
フライト中、ジャン=ボードリヤール×ジャン=ヌーヴェルの対話によるテクスト『les objets singulier - 建築と哲学』と知的格闘。「世界の終わりの震央」としてのニューヨークにあって、「(WTCは)終末と終末の達成という二つのことを語っている。」と911以前のテクストの緊急の告発に、レトリカルなスリルを感じる。呼ばれた感覚のニューヨークはまだ4日後。
12時間のフライトを終え、トロントへの経由地、ニューアーク空港に到着。指紋と顔写真を提出する物々しい入国審査、就職活動時代のスーツ姿のパスポート写真は、必ず審査で引っかかる。確実に香港よりもイングリッシュがスピーディで、じわじわと「アメリカに来た感」は感じつつ、それでも「外国に来た」という独特の高揚感は意外なほど全くない。
トロント行きの飛行機は3列のやたら狭いもの、空港からはバスでホテルまで直通。ここまでドア・トゥ・ドア、24時間の大移動。初めて訪れたトロント、ニューヨークの下調べは周到ながら、トロントには差別?と思えるほど事前情報をもたずにやってきたので、ニュートラルな視線で目の前に広がる街を捉えてみる。それでもそこにあるのは移動の事実だけで、ホテルのベッドで疲れを癒しながら、「仕事」@トロントの余りにもあっさりとしたチューンインに自分で自分に驚く。
いよいよ明日からFITC!
Posted by YOSH | TrackBack