2006年05月23日
目的がはっきりすれば禁欲するまでもない - スピノザ
自分のコナトゥス(注:自己保存の努力)を神の無限の自己肯定の一部として身一つに感じられるようになったら、それは最高の「魂の平安」、安心の極地であろう。それが求めるべき最高の幸福、至福、自由である、とスピノザは言う。(…)「よいもの」を求める欲望は、こんなふうに求めるべきものの認識がしっかりすればするほど強度を増し、コンスタントになる。「目的とは衝動のことである」というのを思い出そう。目的がはっきりすれば禁欲するまでもない。
スピノザの世界 - 神あるいは自然』上野修、p140、講談社現代新書
→「最高の喜び」の可能性を本気になって考えたスピノザ。「自分で最も大事で最も欲することのみをよしとし、あれこれ非難する前に直接よいことに赴く」という自己肯定と努力の視点で「欲望」を捉えなおすとき、目的と出会うための知性の本質として、「欲望」の意味がラディカルに変わっていくのだろう。 Posted by YOSH | TrackBack   


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