2006 年 8 月 24 日
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Long-term thinking - 1万年後を見据える長期的思考
現代の我々はより多くの科学的知識を手にしている。例えば地球規模の気候変動や天文学上の変化、といった知識。これらは遥かな時間の中で起こる事象だ。だが生態系や気候や遊星に、将来にわたって一体、何が起きるのか、かなりの程度まで知ることができる。それがわかっている以上、我々には未来に対する責任が生じ、責任ある行動が求められることになる。それこそが、この文明が行き着いた考え方だ。遥かな未来に対する責任。それを考える手助けをするのが、ロング・ナウ協会の仕事だ。『時計』は新たな1万年に向けて、『ロング・ターム』を実体化したツールだ。
→ 60年代のあの頃『ホール・アース・カタログ』をまとめ、80年代に『メディアラボ』でデジタル社会のかつてない可能性を謳い、今なお『グローバル・ビジネス・ネットワーク』の共同設立者として世界のビジネスへ働きかけるスチュアート・ブランド。「サステナビリティ×イノベーション」を描いて、ちょっと先の確かな未来を示唆してくれる、言わずと知れた現代の知の巨人だ。その彼が掲げるコンセプトが『ロングターム・シンキング』。これまでとこれからがすべてつながった「遥かな時」を感じて、未来に対する責任を意識する思考である。
未来を賭けようとする「Long Bets」では、多岐にわたる予言や予測がアップされ、ありそうな未来カタログとなる。費用が100億円とも言われる、1万年にわたって時を刻む「時計」をつくるという「Long Now」プロジェクトは、その体験や伝承を含めて(インタビューには、伊勢神宮や『百万塔陀羅尼』にも触れられている)、遥かな時を感じるための壮大な舞台装置だ。
今ようやく、エココンシャスとテクノロジスト、ビジネスリーダーとデザインギークスが自然と歩み寄って、やり方は多様なんだけど、「あ、こっちだよね」みたいに同じ方向を向き始めている。極端に1万年先を描くほどの長期的で包括的な視野は、きっとあらゆるイマジネーションを刺激するだろう。スチュアート・ブランドが感じ取っていたインターネット的な価値観が根付きつつある今、遠くワクワクするところからブレイクダウンを重ねて、できることから取り掛かってゆこうと思います。





