2007年07月26日
本物の中の本物を発掘する - 青山二郎
ひと口に本物といっても当てにはならない。本物の中にもほんとうの本物と贋の本物、- 見かけだけのもの、との区別があるからだ。(…)銘柄にとらわれず、外観に惑わされず、本物の中の本物を発掘するのが青山二郎が志したことである。『創造』といったのはその意味で、一日悟得すれば万事に通ずる眼を持つことであったから、命を賭けることも辞さなかったに違いない。
いまなぜ青山二郎なのか』白洲正子、p13、新潮文庫
→世田谷美術館でも『青山二郎の眼』が開催中。いまなぜ青山二郎なのかといえば、「天才的な審美眼」を持ち、「フツウの常識人」でありながら、「一兎を追う方が容易であるから二兎を追え」といい、「精神は認めたが、『精神的』なものは認めず」、「意味も、精神も、すべて形に現れる、現れなければそんなものは空な言葉にすぎない」と信じていたもろもろすべての態度が、アンビエントな時代の気分にピッタリだからだろう。 Posted by YOSH | TrackBack   


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