
Evange.listというブログを運営しているQui DiazさんのMashableへのエントリ”DIGITAL CHARITY TOOLBOX: 50+ Ways to Get Your “Give” On“に、様々なウェブの特性を活用したチャリティキャンペーンが紹介されています。近頃facebookのCAUSEのようなチャリティ・アプリケーションが増えていますが、検索募金や署名なども含めて、このようなオンラインアクションを「デジタル・チャリティ」と一括りするのはわかりやすいですね。
具体的にはどんなものがあるのでしょう?以下、気になったものをいくつかピックアップしてみました。
2009年という一年
ガリレオが「望遠鏡というもの」をつくって、地球から宇宙を眺めたのが1609年。それから400年を経た今年は世界天文年として様々なイベントが行われる。それに合わせて1月16日から公開される『ザ・ムーン』の試写をgreenz.jpのメンバーで見た後、エコスゴいならぬコスモスゴい言葉をみんなで連発した六本木シシリアでの知的興奮は去年のハイライト。折しも日本で46年ぶりの皆既日食も重なり、宇宙意識にフォーカスが当たる一年と言えるだろう。
そして2009年は、危険を愛し、美術品よりも自動車を賛美し、戦争を肯定した未来派宣言からちょうど100年でもある。機械に希望を託さざるを得ず、1910〜20年代の夢のようなモダニズムを触発した歴史的な功績は計り知れないが、成長の限界を露呈した20世紀的な価値観を根底で提起したことも紛れもない事実だ。サステナビリティというひとつの答えが見つかった21世紀の今だからこそ、旧未来派宣言もアップデートが必要である。とにかく、そんな何だかソワソワして止まない2009年が幕を開けた。
WORLD SHIFT宣言?
宇宙飛行士のラッセル・シュワイカートの広島訪問やダライラマの伊勢神宮参拝などを収めた龍村仁監督『ガイアシンフォニー第五番』で、”惑星意識”をキーワードとして語っていたのがアーヴィン・ラズロ博士である。ダライラマやゴルバチョフなどがメンバーである「世界賢人会議」と呼ばれるブダペストクラブの創始者であり、毎年のようにノーベル平和賞の候補として挙げられる人物だ。
昨秋は、2012年頃のカオスポイントに向けて、人類にとっての宇宙的使命を説いた『CosMos』を刊行し、丸の内地球環境倶楽部のキックオフイベントのために来日している。既に東京の中心丸の内においても、スピリチュアリティを基盤とした宇宙論的エコロジーの話が共有されたのが去年のことだ。その博士が今年重要なコンセプトとして掲げているのがWORLD SHIFTというマニフェストである。
谷崎テトラさんのブログによれば、世界の賢人たちによる経済・環境・芸術の分野ではじまる意識変革のムーブメント。善の衝動にかられ、ワールドをシフトしたい世界中の意思のためのニュートラルなプラットフォームとして、その期待感は大きい。
エコロジーからコスモロジーへ
振り返れば初めて宇宙から青い地球を見るという転換の視点を獲得した60年代後半、スチュアート・ブランドのWhole Earth Catalogやすっかり根付いたアースデイに代表されるように、「地球の出」のようなたった一枚のビジュアルイメージが地球意識を呼び起こした。バックミンスター・フラーやジェームズ・ラブロックが活躍した60〜70年代の財産が、地球市民としてのエコロジームーヴメントである。
それから数十年、宇宙探査やインターネットは言うに及ばず、膨大なデータを計算して地球の動きの予測を可能にした地球シミュレータが登場するなど、テクノロジーやインフラはアップデートしている。そして人間のとめどない知識の渇望は、いよいよCERNという新しい次元空間に踏み込む舞台装置を生み出した。加速器による素粒子実験の先に、どんな発見があるのかはまだわからない。ただ、そこから派生する一連の出来事の帰結は、宇宙市民としてのコスモロジームーヴメントを呼び起こすような予感がしている。少なくとも、新しい時代には新しい徳目が必要とされているということだけは言えるだろう。
持続可能性をベースとしたグリーンエコノミーの創出も、水素をベースとしたエネルギーの民主化への動きも、greenz.jpを通じて実現したいことは、その大きな流れの上にある。さまざまに難しく、悩ましい時期だからこそ、晴れて2010年を迎えられるように。今年もどうぞ、よろしくお願いいたします。





