
Evange.listというブログを運営しているQui DiazさんのMashableへのエントリ”DIGITAL CHARITY TOOLBOX: 50+ Ways to Get Your “Give” On“に、様々なウェブの特性を活用したチャリティキャンペーンが紹介されています。近頃facebookのCAUSEのようなチャリティ・アプリケーションが増えていますが、検索募金や署名なども含めて、このようなオンラインアクションを「デジタル・チャリティ」と一括りするのはわかりやすいですね。
具体的にはどんなものがあるのでしょう?以下、気になったものをいくつかピックアップしてみました。
Free! Give Without Spending a Dime - タダでできること
Feed A Need with Reddit
ソーシャルブックマークのredditが仕掛けるFeed A Needは、寄付ではなく数時間をその団体のために貢献しようというキャンペーン。”プログラマーやデザイナー、弁護士からベーコンを焼く人まで”、まず”Database of Awesome”と呼ばれるデータベースに登録すると、One Laptop per ChildのようなNPOのリストとマッチングが行われる。2月14日までに2時間だけでも何かしら手伝うと、様々な賞品が抽選でもらえるという仕組み。非営利組織との仕事は一度経験することで考えがガラリと変わることがあるので、redditのメディア力を生かして初めてのプロボノワークを促すことは、ツボをついているなと思いました。
Crowdsource Ideas for Change in America
CHANGEのためのSNSChange.orgでは、オバマ次期大統領に対する政策提言を募集しています。トップ10のアイデアは、実際に手渡されるというインセンティブで、「僕のアイデアはどう?」とか盛り上がっています。3000票以上を集めて上位にあるのは「End the war on drugs」「Free Single Payer Health Care」など。greenz的には「Make the grid green in 10 years」は見逃せないですね。今のアメリカの高鳴る期待を感じさせるコンテンツですが、今の日本にこそ民主政治のためのプラットフォームが必要ですよね。ゴールの設定がボトルネックか?そろそろ考えねば
Search for Good
初めて見たときは「この手があったか!」と唸らされた検索募金の草分け。寄付したい団体を選んで後は普段通り検索すると、この会社が検索連動広告による収入の半分をそれぞれの団体に寄付するという仕組みです。普段の何気ないデジタル行動として検索がなんだかんだ多そうなので、ある団体は23,000ドルなど結構チリも積もって集まるものですね。
Dress Up Your Reader
Action Against HungerやOxfamなどNGOとiGoogleのテーマのタイアップを選ぶことができます。環境や貧困などテーマ別に検索可能ですが、ちょっとステレオタイプなビジュアルが多いので、もう少しクリエイティブにできるかも?
Instant Message for Good
こちらもデジタル行動として頻度が高そうなチャットによるチャリティ。Microsoft Live Messengerでメッセージを発信すればするほど、NGOに寄付がいきます。財源は広告収入で、寄付額は2007年3月以降で既に2億円に迫る勢い!
TweetsGiving
EPIC ChangeというNPOが企画した、タンザニアでの学校建設の資金を集めるためにtwitterを活用したソーシャルアクション。自分のフォロワーを巻き込むことで、なんと2日間で100万円も集まったとか!友人の行動がフィードバックされる新しいネットワークインフラの活用例として定番になるかもしれませんね。
$35 or Less - 3000円以下でできること
One Dollar Nation
毎月1ドルを寄付していくSNS!でもよく見ると、結局はkivaに投資されているみたいで、代行のような感じになっていますが。。それにしても定額制寄付というアイデアはmixiプレミアムに支払うように、結構自然な感覚になりうるのかも。日本だとケータイの方が相性がよさそうかな?
StopPovertyNow.org
シンプルだけどなかなか面白いキャンペーン!写真の1ピクセル10ドルから買うことができ、すべて売れると100万円の寄付になります。名前と写真を登録できるので、オンマウスするとどんな人が寄付をしたのかもわかる仕掛け。決済はクレジットカードで、こういう無形のインセンティブは検討する余地がありそうですね。顔の付近から売れていく心理とか結構ヒントになるかも。
というわけで、いろんなチャリティ・マッシュアップの事例をみてきましたが、特に日本におけるデジタル・チャリティにおいて気になっているのは「日本における寄付モデルはいかにして可能か?」ということです。よくドネーションはキリスト教的価値観であって、日本には寄付文化がない!と言われていまが、最近考えが変わってきています。
理由のひとつは、「日本で寄付をしない最も多い理由は、頼まれなかったからなんですよ」とある方から教えていただいたこと。そして、お賽銭や初穂料のように神社にお金を支払う文化が元々日本にはあったなと再確認したことです。この神社モデルについては工業デザイナーの水戸岡さんが手がけた和歌山電鉄の話を聞いて改めて思ったのですが、魅力あるローカル線の存続のためにお金が動くんですよね。
欧米の先進国において遠くの世界の問題に関心があるのは、キリスト教的なミッション感覚やポストコロニアル的な責任感も背景にあるのでしょう。日本ではどちらかというと近所のことのためならひと肌脱いでもいいという感覚の方はしっくりくるのかもしれません。(どっちがよいということではないですし、もちろん地球感覚を持った日本人もたくさんいますが。)
というわけで、今住んでいる街だったり、生まれ育った故郷だったり、近くのコミュニティを支援できるような、神社モデルのチャリティ・アプリケーションをいろいろ展開していきたいなと思案しています。ボトルネックは決済の部分だよな=とか、いろいろ考えてしまいますが、ちょうどmixiアプリもスタートしてますし、可能性だけでも探れるだけ探っていこうかと。何かアイデアをお持ちの方、ぜひご一報ください!





