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2006 年 2 月 6 日
LETTER [啓蒙する名言]
創発民主制 - 伊藤穰一
一人ひとりの市民に全体を理解するよう要求しなくても、必要に応じて市民たちが自己組織的に複雑な政治問題を審議して取り組むことで、民主制の質を高める方式がありうる。それこそが創発の本質だ。(…)民主制に生きる市民たちが自己組織化と創発的理解を許容する形で参加する仕組みを、情報技術が提供できるならば、創発民主制の一形態は今日の代表民主制の政府が直面する複雑な諸問題や規模的制約のかかった諸問題に対処できるようになるだろう。
創発民主制 - Emergent Democracy、Version 1.3 March 12, 2003、伊藤穰一

→インターネットという新メディアの最大のインパクトが情報の主権を転化させたとき、ネグリのいう絶対的民主主義の地平は、真に創発するためのWEB2.0の上に開かれている。

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2006 年 1 月 27 日
LETTER [啓蒙する名言]
大きな変動は微視的な漏出から生じる - ジル・ドゥルーズ
巨視的には階級間の構造的矛盾によって規定される社会は、微視的には分子状の逃走線によって規定される。(…)社会全体をつくりかえるほどの大きな変動は、つねに微視的な変化、知覚しがたいほど些細な変化から生じるのだ(…)。これまでの状態からのちょっとしたずれが漏出の力であり、しかるべき条件を与えてやれば、その力は圧倒的規模におよぶこともある。その意味で社会とは、いつも何かが流れ、あるいは漏出してゆく様態それ自体である。

ドゥルーズ - 生成変化のサブマリン』松本潤一郎/大山載吉、p152、白水社

→大きな変動のために知覚しがたいほどの些細な変化に耳をすませること。そんな中にあって自分自身も何かを漏出しているというリアリティを、主体的に感じることが大切なのだろう。

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2006 年 1 月 11 日
LETTER [啓蒙する名言]
有難いということ - 鈴木大拙
自分が、その中に自分より以上のものを感ずると、自分というものがなくなる、そのなくなったところから、自分というものがある、ということになる、そこに有難い気分が湧くのである。(…)自分というものは感じられない、その時にかえって、自分が有難いということが本当に感じられるのである。これが神秘ではあるまいか。
禅とは何か』鈴木大拙、p203、春秋社

→自分がリセットされてなくなるとき、有難い気持ちが生まれてくる。なくなったところにゆとりも出る。能動的で生き生きとあるために、ものごとを肯定し直観的に感受すること。そうして謙遜/忍辱という、晴れ晴れとした受動性が生まれてくるのだろう。

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2006 年 1 月 6 日
LETTER [啓蒙する名言]
創造とは傷ついた心の再編成である - 茂木健一郎
強烈な印象を残す体験を受けての再編成は、意識のコントロールできるプロセスとして起こるわけではない。だからこそ、その再編成の結果生じたものに、自分でも驚かされることがある。そのような再編成の結果新しいものが生まれるプロセスを、創造という。素晴らしい経験をすると、自らもそのような何かを生み出したくなる。適当な形で心が(脳が)傷つけられることで、その治療の過程としての創造のプロセスが始まる。
脳と仮想』茂木健一郎、p76、新潮社

→創造のために、一度心は傷つかなくてはならない。自分が参ってしまうほどの素晴らしい作品にふれることも創造ならば、むしろ凹みを歓迎しよう。創造のために、いつもフレッシュであるために。

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2006 年 1 月 5 日
LETTER [啓蒙する名言]
カミと出会う場所 - 岩田慶治
カミは一つ、しかもカミは個々の形を離れない。この矛盾はわれわれの日常的な空間の内部では解消しない。しかし、それが自然の割れ目を凝視するときに、文化のなかにぽっかりと開いた余白、物と物との間、それらの空間に入り込む、おのれを捨てて歩みいったときに、自然に解消される。(…)そこにカミが出没し、そこでカミに出会うのである。
『カミの人類学 - 不思議の場所をめぐって』岩田慶治、p267、講談社文庫

→この本の冒頭、「根源的な創造の場」として「不思議の場所」があるとき、万物照応として肯定的に、一が多であり多が一であるような「カミと出会う場所」を感じることで、生きることが生き生きと詩的になるのだろう。

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2005 年 12 月 16 日
LETTER [啓蒙する名言]
名文は精神の充実を送り届ける - 丸谷才一
名文はわれわれに対し、その文章の筆者の、そのときにおける精神の充実を送り届ける。それは気魄であり、緊張であり、風格であり、豊かさである。われわれはそれに包まれながら、それを受取り、それを自分のものとする。われわれはおのづから彼の精神の充実を感じ取って、筆者が文章を書くことを信じている信じ方に感銘を受け、やがて自分もまた文章を書くことの意義と有用性を信じるのだ。これこそは名文の最大の功徳にほかならない。
文章読本』丸谷才一、p28、中公文庫

→ステキな文章をつくり出すには、言葉を選びとる自身の精神の充実がなくてはならない。そのためには、よく推敲された結実としての文章を目の前にして、著者の時々のテンションを感じとる気構えが大切なのだろう。

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2005 年 12 月 13 日
LETTER [啓蒙する名言]
パブリック・スペース - 岡崎乾二郎
自己の外部から訪れるかのような涙をそのまま受け入れることができるのなら、他者の涙をも同じように自分のものとして受け入れることができるはずである。涙も(笑いも)、究極的には、いかなる主体にも属さず、回収することは出来ない。ゆえにそれは誰のものでもありうる。それは決まった場所を持たず、主体を含めた、あらゆるテリトリーから流出し、越境し伝染してゆく。(…)もし涙を流すように生み出された場所があるのなら(そこはつねに管理を超えた、過ち、悲劇としての場所である)、そこがパブリックな場所である。

HOMEムック - PUBLIC SPACE 都市のささやき」、p142、エクスナレッジ

→伊勢神宮を謳った西行の一句から紐解くパブリックスペース(と芸術)。あらゆるテリトリーを越境するノマド的な共時性が前提となったときに、誰のものでもない感情を共有するための場所こそ、真に<共>的なスペースなのだろう。
「なにごとのおはしますかは知らねどもかたじけなさに涙こぼるる」

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2005 年 12 月 5 日
LETTER [啓蒙する名言]
人間の欲望は、他者の欲望である - ラカン
言語という他者と人間主体との間の最も中心的な関係は、人間が自己自身を示す言葉(シニフィアン)を持っていないということの中にある。この欠如に直面して、人間は自分自身を、言語という他者にとっての欲望の対象として経験することになった。この経験が人間にとって真に現実的と言えるものである。(…)人間が言語を通じて世界を経験し、その経験が言語の空中楼閣でなく現実であるための基盤は、認識ではなく欲望、それも他者の欲望である。

ラカンの精神分析』新宮一成、p133、講談社現代新書

→自分が他者に語られているときに自分の居場所が生まれ、他者を見ながら自己を相対化することで、社会的な私ができあがっていく。「話す存在としての人間の辛さ」を認識してはじめて、「他者の欲望」が新鮮な気づきとなってふつふつと浮かび上がるのだろう。

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2005 年 11 月 29 日
LETTER [啓蒙する名言]
アースダイバー - 中沢新一
ぐにゅぐにゅと不定形で、スマートな思考をする部分とぼんやりとした夢を見続けてる部分とが、ひとつに混ざり合って、人間の心をつくっている。泥みたいな材料でできた心を『無意識』と呼ぶことにすると、この『無意識』を歪めたり、抑圧したりするのではないやり方で、人の生きる社会もつくられたほうがいいのではないか。(…)なんだか得体の知れないところを持っている私たちの社会は、まぎれもなくアースダイバー型の特徴を持っている。
アースダイバー』中沢新一、p11、講談社

→「人間の心」という陸地が無意識を抑圧して沈みかけている今、もう一度泥くさいところから心をこねなおすというアースダイバー的パースペクティブ。それは人間らしく心地よい余地を取り戻すための、古くて新しいコミュニケーションなのだろう。

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2005 年 10 月 18 日
LETTER [啓蒙する名言]
目を閉じるということ - 杉浦康平
目を閉じてみる。そうすると、からだの中の闇の広がりは光に満ちた外界ではない、自分一個の内世界なんだ。皮膚一枚で閉じられた自分だけの闇の世界のなかにしばらく身をおいていくと、この闇の世界が無限に拡張され、広がりはじめるという感覚を持つ。(…)人間ができる最も簡単ですばらしいこと。それは、目をつぶり、自らの内部の闇に意識をひそめるということではないか。
d/SIGN、no.11、p44、太田出版

→自分一個の内世界に積み重ねられたもの。スティーブ・ジョブスが「内なる声は知っている」というとき、自らの目をつぶり、光の下で見えるものだけじゃなく、闇の中で確かに感じるその中に、知りたい「それ」は隠されることなくありありと、あり続けるのだろう。

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2005 年 10 月 17 日
LETTER [啓蒙する名言]
裂け目を見つける目を訓練する - 後藤繁雄
無垢な眼差しで、これを初めて見たんだっていうような感動があるかっていうのは、もうフィクションなわけですね。ないんだったら、それを作ればいいって思うわけです。フィクションとして。でも、ときどき奇跡みたいな時もある。(…)少しほころびはある。むしろ、そういう次元を超えたり、裂け目を見つけられるような目の訓練がないと、ものを作る力にならない。
Design Quarterly、vol.1、p42、翔泳社

→現代の<ルール>に合わせてフィクションをつくるのでもいいけど、その積み重ねで確実に前例のないものにぶち当たった奇跡的瞬間に、物怖じせずに突き進めることこそイノベーションだ。そのために、「あっ、今キセキかも」と感じるひたむきな感性が、問われてくるのだろう。

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2005 年 9 月 15 日
LETTER [啓蒙する名言]
創造的主体としてのマルチチュード - アントニオ・ネグリ
マルチチュードの創造的な運動によって、<帝国>の構成に存在の新たな意味が押しつけられる。というよりも、じつのところ存在の新たな意味は、オルタナティブなパラダイムとしてこのプロセスのうちに絶えず現前しつづけているのである。(…)存在の新たな意味は、支配的な権力を抽象的で空虚な統一へと推し進める、絶対的な肯定的力として作用するのだ。
<帝国>』アントニオ・ネグリ/マイケル・ハート、p91、以文社

→大欲、大我とすべてを肯定する密教の立場とも何となくリンクする、世界を肯定する力を持つ創造的主体としての「マルチチュード」。曖昧だ何だといろいろ突っ込まれてますが、web2.0の文脈で少しずつリアルになる「クリエイティブクラス」の存在こそ、その担い手なのかもしれません。

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2005 年 9 月 8 日
LETTER [啓蒙する名言]
世界は変えられることを望んでいる - ジョルジュ・バタイユ
到る所で、現代世界は急速な変貌を招いている。まこと地球がこれほど様々な目まぐるしい動きによってかき立てられたことははじめてである。もちろん、重大な急激な破局を地平がこれほど重く孕んでいるように見えたこともはじめてである。(…)だが、これ以上恐怖を表明せずこの世界に立ち帰って、その様々な可能性を認知すべき時期である。思想の物質的条件を率直に認める人間にとっては何ひとつ閉ざされていない。(…)到る所で、あらゆる仕方で、動きつつある世界は変えられることを望んでいるからである。
呪われた部分』ジョルジュ・バタイユ、p224、二見書房

→「世界は変えられることを望んでいる」というバランス感覚は、翻って世界を構成する僕たちひとりひとりに関わってくる。「恐怖を表明してばかりいるな」という1947年のバタイユの「強烈な不意打ち」は、2005年を迎えた僕たちに何を投げかける?

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2005 年 9 月 5 日
LETTER [啓蒙する名言]
内なる声は知っている - スティーブ・ジョブス
君たちの時間は限られている。だから自分以外の他の誰かの人生を生きて無駄にする暇なんかない。(…)その他大勢の意見の雑音に自分の内なる声、心、直感を掻き消されないことです。自分の内なる声、心、直感というのは、どうしたわけか君が本当になりたいことが何か、もうとっくの昔に知っているんだ。だからそれ以外のことは全て、二の次でいい。
スタンフォード大学卒業祝賀スピーチ

→内なる声に耳を傾けて、自分の無限の可能性から知らない自分を引き出してゆくことが成長なのだろう。「Stay hungry, stay foolish.」であるために、自分の感受性くらい自分で守れ、ばかものよ。

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2005 年 8 月 30 日
LETTER [啓蒙する名言]
分配、複数、コラボレーション - ブルース・マウ
50年前とは劇的に違う世界が今、僕らの前にある。僕らは、このとんでもない変化に対して責任を負わなければならない。気の遠くなるような話だけど実際に起こっていることなんだ。(…)より進んだデザインは、3つの重要な考え方が基本になる。分配、複数、コラボレーション。単独で、小さなフレームの中で活動することは、デザインにはもう許されないんだよ。
Esquire JUL 2005「闘うグラフィックデザイン」、p53

→「もろもろの分野を貫いた」コラボレーションによるデザイン。未来へのデザイナーの果たすべきコミットは、小さなフレームを飛び越えることから始まるのだろう。

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2005 年 8 月 26 日
LETTER [啓蒙する名言]
普遍経済学 - ジョルジュ・バタイユ
産業の延びなやみを合理的に解消するかたちで、或いはどうにも蓄積しようのないエネルギーを蕩尽する、非生産的事業のかたちで、過剰生産を転用することが必要である。(…)ここではただ、成長の拡大は経済諸原則の転覆を-それらを基礎づける倫理/モラルの転覆を要求するとだけ明記しておこう。局限経済の視野から普遍経済のそれへ移行することは、まさしくコペルニクス的転回を実現するに等しい。

呪われた部分』ジョルジュ・バタイユ、p30、二見書房

→50年のときを経て、見田宗介氏中沢新一氏らが21世紀のロジックとして期待する、供犠でも戦争でもない新しい時代のための蕩尽とは。この“常識”においては忌々しき「呪われた部分」としての非生産的活動は、普遍経済において何よりも人間らしく輝き出すはずだ。それがもしかしたら、21世紀のアートの役割なのかもしれない。

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2005 年 8 月 12 日
LETTER [啓蒙する名言]
多主語の世界 - 杉浦康平
すべてのものに主語があって、森羅万象がむせかえる。むんむんしている状態ですね。一つのものが他のものと重なり合い、無数に重層しあって、互いに網の目のようにリンクしている。その一つ一つに主語があり、輪廻転生があって他のものとうまくやっていける。精神をわかちあうという感覚です。
アジアの本・文字・デザイン』杉浦康平、p29、トランスアート

→欧米の人には全然通じないというアジア的多主語の感性。500年来支配したオレ、オレ主張型西洋思想でひとつの臨界に達したとき、バランスをとるための東洋思想の根底は、森羅万象がむせかえる生態系への自然とエコロジカルな感覚なのかもしれません。その後に続く文章、「一たす一が二にならなくて、五になったりゼロになったりする。」たしてゼロになるって、いいなぁ。

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2005 年 8 月 3 日
LETTER [啓蒙する名言]
おのれの場所を失わずに他人に譲る - 岡倉天心
おのれの場所を失わずに他人に譲ることが、現世の劇の成功の秘訣である。われわれは自分の役を過不足なく務めるためには芝居全体を知っていなければならない。個人を知って全体を見失うことがあってはならない。(…)おのれを空しくして他人を自由に立ち入らせることのできる者は、どんな事態をも自由にすることができるだろう。

茶の心』岡倉天心、p43、講談社学術文庫

→美を発見するために美を隠し、「自分を完膚なきまでに笑う高尚な奥義」としての茶道。それは、自分の役割を全うするために全体を知ろうとする東洋の理想であり、21世紀にいよいよ近代合理主義を脱するための、崇高なコンセプトなのだろう。

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2005 年 8 月 2 日
LETTER [啓蒙する名言]
ありのままの自分でいるために - ジャン=ボードリヤール
人びとはもはや他の誰かに代表されたくないばかりでなく、『解放される』ことさえもはや望んではいない。いったい何から、何に関して、解放されるのか。自由を何と交換するのか。(…)人びとは、今日自分の欲することを望むとき、解放されている必要はない。自分がありのままで存在するために、私はこれだけの人間なのだと自覚する必要さえないのだ。
不可能な交換』ジャン=ボードリヤール、p155、紀伊国屋書店

→世紀が変わってラディカルに転回する「自由」の意味。自分が誰かと違うことが当たり前なのだから、むしろ誰かと同じものを欲していることを尊ぶべきなのかも。「個性」の呪縛を超え、
晴れてありのままの自分へ。

Posted by YOSH


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2005 年 7 月 21 日
LETTER [啓蒙する名言]
歓喜と欲望は必要よりも本原的である -見田宗介
どんな不幸な人間も、どんな幸福を味わいつくした人間も、なお一般には生きることへの欲望を失うことがないのは、生きていることへの基底倍音のごとき喜びの生地を失っていないからである。あるいはその期待を失っていないからである。歓喜と欲望は、必要よりも、本原的なものである。

現代社会の理論』見田宗介、p141、岩波新書

→物質的必要に先立つ生への歓び。そんな「単純なエクスタシー」を感じる人間らしさこそ、「世界を変える」ための、オプティミスティックなよりどころなのかも。

Posted by YOSH


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