カムデン駅から徒歩10分くらい
「すべての利益がホームレス支援に使われる」「当初は普通の商品を売ろうとしていたのですが、新しいアートディレクターから『それではいけない。ハイファッションじゃないとこのプロジェクトは成功しない!』って言い始めて。そこからプロジェクトがスタートしました。」
案内してくれたのは、ロンドンをベースに活動するオオブチソノコさん。Rough Sleepersのインテリアデザインやプロジェクトマネジメントを担当する、バイタリティ溢れる若手の空間デザイナーだ。
「ここにはホームレスの少年が丁寧につくったアクセサリーなども置いてあります。私たちデザイナーが出来ることは、ここに関わることでどこに出しても恥ずかしくないくらいのキャリアになるように、ショップの世界観をつくることなんです。」

Rough Sleepersでは、ただ商品を売るだけでなく、デザイナーや店員として元ホームレスの人を採用していく予定だ。しかも、その指導に当たるのは、元イッセイミヤケのデザイナーや、PRADAの店員など!なんとキム・ジョーンズのワークショップも近々行われるそう。趣旨に賛同した一流のアーティストと社会から一度は疎外された人々が、どんどんつながる場になっていく。

私自身もこの仕事をきっかけに、世界が広がりました。ここで服を買うことで、人や街の見方が変わって、新しいつながりが生まれたら最高ですね!」
ファッションやトレンドは、時に過剰な消費活動とすれすれの所にある。思うところもなく、ただ買ってお終いってこともしばしばあるだろう。だからこそアイコニックでアイロニカルなデザインは、社会との接点を何となく感じさせながら、ショッピングという経験にまた豊かな意味を与えてくれたのだ。
(初出:WebDesigning 2007年7月号)

