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Amelia Gregory: editor of one's magazine

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Amelia Gregory


『Ameria's Magazine』発行人/編集長/アートディレクター/デザイナー

Amelia's Magazineを初めて手に取ったのは、LAの大型書店だった。どっしりとした贅沢な作りとカエルのゆるいイラスト、そして蓄光印刷の妙なバランスが気になった。どうやらロンドンの雑誌のようで、取材した時点でvol.6まで出版されていた(現在はvol.8まで出版されている)。

中身を見ると、その名の通りAmeliaという女性が、編集者・発行人、そしてディレクターと、とにかくほとんどの役割を自分でこなしている。記事の執筆はもちろん、好きなバンドへのインタビュー、撮影も自分で行い、イラストまで描くという。内容は、音楽やファッションをボーダレスに紹介する賑やかな雰囲気で、この雑誌の特徴でもある誌面を彩るたくさんのアートワークは、Myspaceブログで募集した若手アーティストの中から、お気に入りの作品を選んで掲載している。そう、これはまさにAmeliaの自分メディア=「ミー・マガジン」なのだ。


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vol.06のテーマ"Amazing Trees"のポスター
あらゆる雑誌は編集長の主観的な視点から出発する。しかし当の本人は黒子のように、雑誌のあらゆるところに存在し、同時にどこにも存在しない。それが一般的な編集長の仕事だと思ってた。しかし、Ameliaは違う。自分の名前を冠した雑誌ながらも保たれる、主観と客観の超絶妙なバランス感。

世界中に山とある単なる「ミー・マガジン」のクオリティを飛び越えて、LAで私が手にとったように世界中にディストリビュートされる。そんなことをクールにやってのける彼女はどんな人だろう?校了前日というスケジュールの中、幸運にもメールインタビューを行うことができた。

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(Wit)まず、Amelia's Magazineはがどのようにして始まったのか、教えてください。

(Amelia) 3年前に、ブリックレーンにある私の家でAmelia's Magazineが生まれたの。制作は今も同じ場所で行っています。最初は1人で全部やっていたけど、今は手伝ってくれる人がいるの。今日は4人スタッフが来ていて、2人が私の部屋で最新号のデザインをやっていて、もう2人はキッチンで次の号のリサーチをしてる。でも基本的には、広告を探したり、流通のことも、編集もデザインも全部私1人でやっています。

(Wit)スワロフスキーを使ったり、印刷で遊んだり、紙のメディアの特性をエンジョイしている感じがする。そもそもなぜ紙の雑誌を作ろうと思ったの?

(Amelia)雑誌を始めたときに、手触りが良くて、人に「手に入れたい」という欲望を喚起させるようなものにしよう、と意識的に考えていたの。そのために、いかに紙の特性や特殊印刷技術を有効に使うかを考えてきた。それが結果的にはamelia's magazineのトレードマークの一つになったのね。もちろんインターネットという競合メディアは存在するにせよ、インスパイアされるものを自分の手で直接持つことができる、ということに代わるものはないと思っていた。それが雑誌を作った理由ね。


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(Wit)Amelia's Magazineは、主観と客観のバランスがすごくよく取れていると思う。個人メディアを持つとき、自己満足で終わらずにそのバランス感を保つのが重要だと思うんです。

(Amelia)そうね。雑誌は常にある程度、個人的な視点を含んでいるべきだと思う。生きた声がないもの、コマーシャルなものなんて、読んでて楽しくないもの。

(Wit)今世界中に読者が増えていっていると思うけど、ウェブと雑誌両方を媒介しながら、あなたを中心にしたコミュニティが急速に拡大していっているのって、どんな感じ?

(Amelia)読者が世界中に増えるのはうれしいことよ。ウェブサイトで、雑誌の内容も補填できるし、もっと多くの読者に届けることができる。MySpaceも大きな役割を果たしているわ。だけどあまり多くなりすぎるのも困ってしまうのは確か。毎日世界中のクリエーターからメールをもらうけど、全部返信できなくてつらくもあるわ。


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(Wit)5年たったら、あなたの雑誌はどんなメディアになってると思う?

(Amelia)全然分からないわ!クリエイティブエージェンシーなど、他のサービスも包括するものに成長しているか、今作品を提供してくれている素晴らしいアーティストたちとプロダクトを作ったりしているかもしれない。もしくは、私がまったく別のキャリアを選んでいるかも。経済的には楽ではないし、投資なしではずっと続けることは難しいわ。華やかにきっぱりとやめて、いい雑誌だったね、と覚えてもらえたら理想かな。

(Wit)個人的な将来の夢は?

(Amelia)いつかは田舎に越して大きな庭のある場所でクリエイティブな工房を開きたい。でも本当に本当は…今は恋して結婚したいわ!

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彼女のバックグラウンドはテキスタイルデザイン、イラストレーション、スタイリスト、そして写真と幅広い。また、ケルト音楽のバンド(!)もやっていて、定期的にライブやフェスティバルにも登場するらしい。花、太陽、そして大切な人たちの笑顔を愛している、という彼女の文面はとにかく楽しそう。雑誌を作るということが、「時にとても孤独な作業」で、広告や流通など「大嫌いな!」こともある。それでも自分が作りたいものをより多くの人に届けるために、"頑張る"のではなく、"楽しむ"。

後日ロンドンのあるデザインオフィスで、偶然アメリアの友人に出会った。「最近晴れてるから、今日あたりアメリアはキャンプに出かけてるはずよ。彼女ってキャンプに夢中なのよね!」彼女はそう教えてくれた。

amelia_05.jpg 編集長のAmelia

人生を楽しむこと。太陽にあたり、歌をうたい、心を開放して表現すること。そんなシンプルなことが、インデペンデントなスタイルを可能にしていることを実感した瞬間だった。一日中マックの前にへばりつくアンヘルシーなクリエイティブスタイルしかなぜ築けないのだろうなんて、深夜のお酒とともに嘆く自分たちをカッコ悪く思った。ここにあるのは彼女の世界、彼女の人生の楽しみ方。そして出来上がる表現としての雑誌。

「Go Camping !」。Amelia's Magazineを手に取ると、彼女のそんなメッセージが聞こえてくるような気がする。

( 2007 MAY. in London)


Posted by SAWA | TrackBack , , ,






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